キス(仁川高丸)

キス

<あらすじ>
『プラトン・アカデミーの回廊にて』、血まみれのバッジを集めるために、大学生である紳士は、次々と女の子に手を出していた。自分から乞うてバッジをもらったことがないのが自慢だった。しかし聡美と出会い、生まれて初めてそのバッジを手に入れたいと思った。紳士が寝てみたいと思う、レズビアンの三島先生が興味を持った女の子だったから。だけど聡美は他の女の子たちと少し違い……。

以下ネタバレ

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『プラトン・アカデミーの回廊にて』は『微熱狼少女』の続編みたいな作品。
『微熱狼少女』のレビューはこちら。

三島先生の再登場！
出番は少ないですが、藤乃も登場します。
藤乃の行動すべてが可愛くてたまりません。相変わらずのラブラブぐあいで、前作ファンは必見じゃないでしょうか。

男が主人公だし、全体的に百合度は低いんですが、紳士の鼻っ柱をぶち壊した最後の三島先生のセリフを前提に読み返せば、百合度は上がるはずです。

後半の『キス』は、女相手に体を売る「私」の話。
紳士もそうだったんですが、淡々と女の人を観察するんで、なんか変な感じ。前作とは雰囲気が違うので、好みが別れるかも。

文庫版の表紙も好きです。