奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

からくりアンモラル(森奈津子)


からくりアンモラル (SFシリーズ Jコレクション)

からくりアンモラル (SFシリーズ Jコレクション)


<収録作>
 「からくりアンモラル」
 「あたしを愛したあたしたち」
 「愛玩少年」
 「いなくなった猫の話」
 「一卵性」
 「レプリカント色ざんげ
 「ナルキッソスの娘」
 「罪と罰、そして」




以下ネタバレ

                              • -

9話中2話百合。


『あたしを愛したあたしたち』
愛らしい容姿をした12歳の藍子が、その夜、ひとりで留守番をしていると、見知らぬ2人の女性が現れた。長い髪の女性と活発そうな少女。しかしよく見ればその2人は自分とよく似ており、そして藍子は…。



『一卵性』
お互いの心を感じることができる双子。しかしいつしか姉の美花の心は離れ、妹の美樹だけが姉の心を感じるだけになった。美樹は、美花に執着し、昔のようになりたいと願う。そのためなら……。



『一卵性』は、男も出てきますが、妹の執着ぐあいや感情の描写が好きです。
『愛玩少年』、『レプリカント色ざんげ』、『罪と罰、そして』も百合と見ていいのかな。
そうすれば9話中5話百合になるんですが、判断しづらいです。
百合なシーンはあります。
どれも切なくてエロいです。



永遠の少女たちに捧げる、愛と性の未来小説。



文庫版には新たに「繰り返される初夜の物語」が収録。
 からくりアンモラル (ハヤカワ文庫JA)
ゲイシャ笑奴』の「人形たちの秘め事」と同じ舞台設定、成人男性と少女のヘテロSMものらしいです。