刺青狩り 白羽のお鏡情艶旅（風間九郎）

刺青(いれずみ)狩り―白羽のお鏡情艶旅 (廣済堂文庫)

<あらすじ>
背中に白羽の刺青を持つ忍のお鏡と、スリをしながら流浪の旅をしていたお光は、ひょんなことから一緒に旅をすることになる。江戸を目指して甲州街道を通っていた最中、ふたりは山賊に襲われ、バラバラになってしまった。最悪の状況の中、お光は旅の芸人たちに、お鏡は医者の祥元にそれぞれ助けられた。同じ町にいながらすれ違う二人を、山賊の黒幕・黒松一家が襲う。捕まってしまったお光を救うべくお鏡は……。

以下ネタバレ

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女の子たちのイチャイチャを楽しむ時代小説『白羽のお鏡』(前作紹介はこちら）の
第二弾登場！

・・・って、
なんなんだ、このヘテロ展開Σ(ﾟ□ﾟ;)！？

前作後半でお鏡が辰五郎に惚れてしまうというありえない展開になってから雲行きが怪しくなっていたんですが、
やはり百合オチにはなりませんでしたorz

くう、なんて惚れやすい女なんだ、お鏡（泣
ちょっと助けてもらうと惚れちまうんだから。
そのままお光ラブで行ってほしかった。。。

従姉妹探しを諦めてお光と二人でひっそり暮らそうと思っていたなら、さっさと実行してほしかったですよ。

つーか、作者もヒドイじゃないですか。
あんなにも愛し合っていたのに、慰め合っていたと表現するなんて。
前作から一年以上あったせいで、作者ん中でなんかあったんですかね。
あー…愚痴しかでないですよ。

一応多少女同士の絡みがあるんですが、前作に比べれば激減orz
しかも男の登場が多く、やたらとフラグが立ってるんで、微妙な感じ。
やっぱりお光とお鏡の絡みがないのが残念過ぎます。
一っ度も抱き合うシーンがないんですよ。

離れ離れでもお互いを心配しあう姿はよかったんですが、その間に男とデキちまうなんて。。。

いや別に男女ものが嫌いというわけではないんですが、この流れがいまいち。。。
コロッといき過ぎだよ、みんな。

官能小説にありがちな、無理やりヤられてるうちに感じてしまうってパターンが多いのがうんざりなんですが、話的にはテンポよく読めます。
若干駆け足な終わり方ではありますが。
つーかお光のうっかり加減がひど過ぎる；

白羽のお鏡、完結です。