とてものどかな雨日和(岬魅堂)
- 作者: 岬魅堂
- 出版社/メーカー: リトルガリヴァー社
- 発売日: 2004/12/10
- メディア: 単行本
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<あらすじ>
『アネクメーネに月冴えて』
大して親しいわけでもなかった友人の千絵が自殺してから二年。そろそろ三回忌だと思っていたある日、千絵の母親から、千絵が出しそびれた手紙があったと莉津子の元へ封筒が送られてきた。その手紙には、自分が同性愛者であることと「あの人」への想いが綴られていた。友人からの予期せぬ告白に嫌悪を感じつつも、「あの人」を探すため莉津子は……。
以下ネタバレ
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自分でも、どこから見つけてくるんだろう、こんな作品って思います。
検索かけてるとたまに引っかかるんですよ。
それで、すごく良いのに当たることもありますし、すごく悪いのにも当たります。
先に言っておきます。
この作品の作者、および関係者の方、ごめんなさい。
好き勝手書きます。
内容紹介のところに「問題作」と書かれていて、同性愛が問題なのかと思ったんですが、読んで納得です。
今時、こんな同性愛嫌悪を丸出しにした内容を書くなんて、「問題作」ですよ!
同性愛という言葉を伏せ、莉津子は千絵を「そんな人」と言い、
「おぞましいだけの告白文」「異形の愛」「恥を晒さずに」「虫酸が走る」「不毛の凍土」という類の言葉がいくつも出してきます。
納得いかないですよ。
同性を好きになっただけで、どうしてここまで思われなきゃいけないんですか!
それに、いちいち主人公が上目線なのがムカつく。
おまえは何様だ!
レズビアン・バーでの親切さえも、嫌悪感で素直に受け取れないし。
一緒に探すといった鉄夫(♀)に対しても、下心があるんだろうと勘ぐるし。
レズビアンに迫られたらどうしようって不安になってるけど、おまえどんだけ自分がモテると思ってるんだ。
レズビアンはみんなおまえに惚れるのか?
そんな嫌悪全開にしてる女、誰が好きになるかよ。
…って、鉄夫優しすぎるだろ ○| ̄|_
鉄夫、いい年なんだから、こんなクソ女、好きになるなよ。
よく見て、そいつ、人としても終わってるって。
やっぱり、おじ様の描くレズビアンの世界なんて、いまだにこんなもんなんでしょうね( ´ω`)=3
つーか、2004年発行の本に、同性愛を扱ってるだけで、問題作って( ´艸`)プフッ
昭和じゃあるまいし、もう21世紀ですよ、こんな古びた表現。
と、好き勝手書きましたが、
やっぱりこれが多くのヘテロが同性愛者に抱く印象なのでしょうか。
「おぞましい」だの「気持ち悪い」だの。
かなりショックです。悲しくなります。
影の世界とか異世界とかって言ってますが、自分たちが知らないだけで、セクマイはすぐ傍にいますよ。
半分も行かないところで、本を壁に叩きつけたくなりました。
セクマイには読んでほしくない作品です。
でも、ある意味、ヘテロには読んでもらいたいかも。
自分たちの言葉がどれほど暴言なのか理解してもらいたいです。
……無理か。
この言葉が暴言なんだと気づいてももらえないですよね。
この言葉に共感しか持てないようなら、読んでもらいたくありません。
果たしてこの小説は、誰に向けての作品なんでしょうね。
最後にもう一つごめんなさい。
前半であまりにうんざりしてしまったため、同時収録の『とてものどかな雨日和』読みませんでした。