奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

シュークリアの海(谷村志穂)


シュークリアの海 (集英社文庫)

シュークリアの海 (集英社文庫)



<あらすじ>
『シュークリアの海』
もうじき海へと沈むと言われている島で働いているアサコ。仕事の合間にマスクとフィンをつけて、少しでも深く潜ろうと海へ入る。深く深く。同室のキリは、コカインを吸ったり、客とセックスしたりと自由に過ごしている。エイズになったら島を出ていかなければならないのに、キリはどこまでも自由だった。そしてある日……。





以下ネタバレ

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やっぱり、ラスト2ページ好きですね。
日本に帰る決意をしたアサコに、キリが「あたしが今寂しくってどうかなりそうなの、わかる?」と言うあたりとか。



続編の『島は沈まない』は、アサコが日本へ帰ってきた話です。
海とキリを求めたアサコ。




他の2話でもそうなんですが、恋人や好きな男性がいるのに、どこか女同士の絆が深く結びついているような感じがします。
精神的な部分で、強く求めているような。


オレンジの日記帳をつけているアサコ、夜がコワイ端子、買い物がやめられない真樹子、少し心が病んでいる女性たちを扱っているので、好き嫌いは別れると思います。
女性同士の繋がりって部分はおもしろいんですが。