海へ向かう（前川麻子）

海へ向かう (ピュアフル文庫)

<あらすじ>
お父さんがときどき殴ること、小学生の頃に万引きしたことがあること、大学生にナンパされてカラオケに行ったこと。中学三年生の英美は、親友のオッコちゃんの新しい秘密を知るたび、胸がドキドキした。そして夏休みのある日、お父さんに殴られたオッコちゃんが英美の家へやって来た。母親に言われるまま、英美はオッコちゃんを連れて、おじさんのいる高知県の小さな村へと行くことに。そこで……。

以下ネタバレ

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大好きな親友と突然別れてしまった１５歳の英美、
高校生のお姉さんに恋をした１１歳の英美、
妻子持ちの男性と関係を持っている２８歳の英美、
母親の恋を見つめた１６歳の英美、
親友との二度目の再会をした４０歳の英美。

英美の人生を一緒に過ごしているような気分になる４つの短編です。

男性との恋も多少は描かれているんですが、どちらかというと女性との絆の方が強い印象を受けました。
初恋の相手とか親友とか母親とか。

百合小説としては読む側によって評価が分かれやすいと思いますが、小説としては淡々として読みやすいのでオススメです。