水曜日のジゴロ(栗本薫)
- 作者: 栗本薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/15
- メディア: 文庫
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<あらすじ>
ある日、女性専用のバーのマスターをしている男装の麗人・樹は、女性しか来ないバーに入ることを許されてる数少ない男性・伊集院大介にこぼしていた。「私は、どうして女を愛するのだろう。どうして女と寝るのだろう」と。そんな時、常連の女の子が男の子を店に連れてきた。美しい顔を持つ千秋。彼と出会ってから樹の周りで陰湿な殺人事件が立て続けに起きた。犯人の正体は、そしてその目的とは……。
以下ネタバレ
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伊集院大介シリーズに男装の麗人・樹が再登場。
『魔女のソナタ』では脇役としてでしたが、今回はメイン。
50才を目前にしたレズビアンというのがなかなか興味深いです。
男装の麗人として、バリタチとして女を愛してきた自分への疑問。
そして男というものへの疑問。
男は女を犯し殺すものなのか。
別に男性から酷い目にあわされたからレズビアンになるわけじゃないと思うんですけどね。
17歳のときにレイプされたという樹。
たまにそのことを話に上げられるのは納得いかなかったです。
しかし、裏表紙のあらすじに
深夜の六本木。同性を愛する男装の麗人・樹の店に出入りできる男は、名探偵・伊集院大介だけだった。
この店に美しい男・千秋が舞い込んでから猟奇事件が頻発する。
樹と店で愛し合った雅子が翌朝惨殺死体で発見され、店内でも次の犠牲者が。
千秋を疑いながらも強く惹かれていく樹に、友人として伊集院は。
って書いてありますけど、樹って千秋に惹かれてたんでしたっけ?
千秋がヤバいくらい樹に惚れてる描写はありますけど。
千秋がいるためレズビアンの話がメインではないのですが、たった一言で女を落とす樹の魅力を堪能してください。
樹が登場した前作の紹介はこちら。