奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

なんと言えばいいのか

最近、震災の影響でますます不景気になってきてますね。
そんな不景気に煽られ、ついにうちの会社で希望退職者30名が集められましたよ。
店長は会社に残る側として、沈みゆく船に希望の火を灯そうとする愚か者となります。



まあしかし、震災や不景気で気分が滅入っていたので、大学のときの友達と美術館に行って気分転換です。
つい最近結婚したばかりの新妻さんですよ。



その子と美術館に行くのは初めてですが、なかなかテンポが合っておもしろかったです。
美術館って、自分のペースと相手のペースが合わないと一緒に行ってもつまらないんですよね。
気が合うかどうか一発で分かるかもw





乃木坂で美術館を堪能したあとは新宿でショッピング。
まあショッピングのつもりが迷子になって疲れたのでお茶しただけで終わりましたがw



その後そのまま帰ろうとしたら、新婚の旦那が帰りが遅くて外食予定ってことだったので、夕飯も一緒にすることに。
まったりのんびり過ごせたので、めっちゃ満足です。





まったりのんびりついでに、恋バナではありませんが、店長の「出会い」についての話に。
新婚さん、店長の結婚や赤さんをとても楽しみにしてるとかで、「良い人がいたら紹介するよ」と乗り気。



彼氏がほしい的なことを言う割に紹介されそうになると話を濁そうとする店長に、新婚さんはなんと、
「じゃあ女の子を紹介しようか?」って。



( ゚Д゚)へ?



「もしかして店長は女の子が好きなのかなって。だったら、女の子が好きな女の子の知り合いがいるから紹介するよ」って。



( ゚Д゚)へ?
何を言ってるんですか、お嬢さん。
え?っていうか、新婚さんは同性愛とか苦手なんじゃなかったっけ?
知り合いに女の子を好きな女の子がいるって?



驚きのあまり適当にかわしてしまいましたよ。
「考えたことないから分かんない」とか言っちゃった自分!



°・(ノД`)・°・



これ、ちゃんとイエスと言っていたら、彼女が出来たのかな?
つか、カミングアウトするタイミングを逃しました。




○| ̄|_




帰り道、悔しくてもどかしくて、つい親友にメールしてしまいました。
数少ないカムアウト済みの親友に。
休みなく働いてる親友にダメ元で「電話していい?」と言うと、珍しくオッケーが。
最近まったく連絡を取り合ってなかったから、寂しかったのかな?程度に考えて、新婚さんとのやり取りを説明しました。



親友は、「良い機会だから今からメールでもしてカミングアウトすればいい」と。
「女の子を紹介してもらうとか抜きに、これは君にとってチャンスなんじゃないか」と。



しかし店長は、新婚さんの向こう側にいる、ホモフォビックな大学の友人に怯え、言えないと答えます。



親友は、「そんなステレオな声なんてどうでもいいだろ。仮にカミングアウトして離れていくようなら、それまでの相手ってこと。自分がいるだろ」と言ってくれました。
最高に嬉しい言葉ですよね。



それでも店長はもにょもにょ言ってると、親友が言いました。
実は、いつだったかの飲み会で新婚さんと一緒に帰ってるとき、新婚さんから「店長に彼氏は出来ないの?」と。
親友は「どうだろうねぇ」などと適当に流してたら、新婚さんから「間違ってたら申し訳ないけど、もしかして店長は女の子が好きな女の子なのかな?と。




え――Σ(゚□゚;)――っ!



そ、そ、そんなに分かりやすいのかな、店長って?
親友曰わく彼女は特別。彼女はよく気がつく子だから。



親友は「どうだろうねぇ」とかわし「もしそうだとしたら、新婚さんはどう?」と軽いジャブ。



「店長は店長だから、変わらないよ」と新婚さんは答えてくれたそうです。





°・(ノД`)・°・



親友からその話を聞かされて、マジで泣いてしまいました。
20代も半ばになれば涙もろくなります。
本人にカミングアウトもしてないのに、受け入れてもらえた気持ちになって、嬉しくて、すごくほっとして泣いてしまいました。



ホントはずっと怖かったんです。
新婚さんは店長を信頼してて、新婚さんから「大好き」と言われる度に、「店長は優しいね」と言われる度に、怖かったんです。
店長がレズビアンというだけで、信頼も嬉しい言葉もすべて否定されてしまうんじゃないかと。
たかが、同性に恋愛感情を持つというだけで、店長のすべてを否定されてしまうんじゃないかと。



よかったです。
カミングアウトは出来ませんでしたが、間接的に受け入れてもらった気分です。
店長の良き理解者である親友に感謝です。
今までずっと黙っていたことにちょっと文句は言いましたが、店長のことを思ってのことだったらしいので、許すとします。



ありがとう、ありがとう、ありがとう。
今日は最高に良い日になりました。



今すぐには無理でも、新婚さんにはカミングアウトするつもりです。
女の子を紹介してもらいたいからじゃなく、新婚さんには本当のことを知ってもらいたいから。



また、泣いてしまうかもw