奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

小説「女吸血鬼カーミラ」

百合作品ないかなぁと仕事の合間を見てふらふら。
すると、


「女吸血鬼カーミラ」の新訳が亜紀書房より1月24日に発売してました!!!

女吸血鬼カーミラ

女吸血鬼カーミラ



アマゾンの紹介では、

幻想文学の古典、57年ぶりの完全版新訳
1872年に発表され、ブラム・ストーカー『ドラキュラ』にも影響を与えた怪奇小説。レズビアニズム色の濃密な作品でもあり、「百合族」のバイブルともされる本作が、平井呈一訳以来の完全版として美麗装幀でよみがえる!にしざかひろみによるカバー画・挿画。


【あらすじ】
少女ローラはオーストリアで、父と人里離れた城でしずかに暮らしている。ある日、突然暴走した馬車が城の前にやってきて横転し、中から気絶した美しい少女が運び出される。少女の母は、急ぎの旅の途中だからと、ローラを父に託し、自分たちの素性を探らないよう念を押して去ってゆく。
その日から少女と共に生活するようになったローラは少女に夢中になるが、いくつかの不思議な点があった。寝る時は部屋に鍵をかけ、部屋に他人が居ることを拒絶する。素性は家柄が良いことと名をカーミラということしか明かさない。たびたびローラを愛撫しながら愛を語るが、そのことばは生死に関わる謎めいた内容。起きてくるのは毎日正午過ぎで、食事はチョコレート1杯だけ。賛美歌に異常な嫌悪感を表す。
やがて、城周辺の村で異変が起きるようになる。何人かの女性が相次ぎ死亡し、熱病の流行が噂される。そして、いつしか、ローラ自身も体調の不良を訴えるようになる…


美しきヴァンパイアに魅入られた美しき乙女。恐怖と陶酔に満ちた吸血鬼小説の傑作にして百合小説の古典、待望の完全版新訳!


百合小説の古典wwww


え?最近って文芸作品にも百合って言葉使うの?
百合ってオタク用語から一般用語に変わったの?
こっちとしては検索にかかりやすくなるから助かるけどさwww
でも1872年にこういう作品があるってすごいですよね。
1872年って明治でしょ?
日本での百合小説家として有名な吉屋信子さんが生まれる前の時代ですよ。
さりげなく百合小説を書いていた川端康成も生まれていません。
すごいな。



カーミラ」の文庫版は持ってるんですが、実はまだ読んだことないです。
児童書でも出てますので、興味のある方は是非。
しかし児童書で「カーミラ」があるって、すばらしい百合教育ですねw


吸血鬼カーミラ (創元推理文庫 506-1)

吸血鬼カーミラ (創元推理文庫 506-1)

吸血鬼カーミラ (子どものための世界文学の森 35)

吸血鬼カーミラ (子どものための世界文学の森 35)

新訳 吸血鬼ドラキュラ 女吸血鬼カーミラ (集英社みらい文庫)

新訳 吸血鬼ドラキュラ 女吸血鬼カーミラ (集英社みらい文庫)

女吸血鬼カーミラ (フォア文庫)

女吸血鬼カーミラ (フォア文庫)





1961年「血とバラ」という題名で「カーミラ」を下敷きにして映画化。DVDにはなっておらず、ユーチューブで見れます。
1964年「女ヴァンパイア カーミラという題名で映画化。また、1970年「バンパイア・ラヴァーズ」という題名で映画化。これらはどちらもDVD化されています。
カーミラ」が関係あるのか分かりませんが、女吸血鬼ものとしては、1971年「ドラキュラ血のしたたり」、2011年「モスダイアリー」もあります。



「モスダイアリー」は映画館で見ました。
主人公と親友と転校生の三角関係っぽく、ニヤニヤして見てました。
ただ、もうちょっと可愛いとよかったなって思いました。
いや、好みは人それぞれだ!店長だけがそう思ってるのかもしれない!
あとせっかくのベッドシーンが、全然見えなかったのが残念でした。←
背骨めっちゃ浮き出てるって思って見てました。エロくない!←



しかしこんだけカーミラの名前を出してますが、正直、「カーミラ―女の子と女の子のためのオカズ本」というビアン向け雑誌が頭にちらちら浮かびますw
10年くらい前に出たムック本で、全10巻です。
小説や漫画、ビアンカップルのインタビューその他が載っている雑誌です。
途中で「カーミラ 女の子と女の子のためのエロチックブック」に変わったのは、「オカズ本」という言葉がウケなかったんでしょうね。
雑誌に載ってた漫画を一冊にまとめたやつも発売されたりしました。


まんがカーミラ GIRL'S ONLY

まんがカーミラ GIRL'S ONLY


エロいっすよ。
伊藤チカさんの飄々とした小説家と真面目できつそうな編集者の話が一番好きです。
あの人の百合漫画またやってくれないかな。
アホっぽいのも好きだけど、真面目なのもすごく良かったし。



「吸血鬼カーミラ」の話からズレてしまいましたが、興味のある方は是非とも小説読んでみてください!