奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

映画「太陽の坐る場所」

以前紹介した水川あさみさんと木村文乃さん主演の映画「太陽の坐る場所」。
DVDが3月4日(水)に発売することになり、百合かもーってうちで言ってたせいなのか分からないですが、百合映画と一緒に購入してる人がいるっぽいので、簡単なレビューをしたいと思います。


太陽の坐る場所 [DVD]

太陽の坐る場所 [DVD]




<あらすじ>
学校中の人気を集め、クラスの女王として君臨していた響子。自分の立場も、好きな人も、友達すらも、欲しいものは何でも手に入ると信じていた完璧な高校時代。彼女の傍には、いつも、同じ名前を持つ同級生の今日子がいた。光り輝く太陽と、その光に付き従う影のように。
高校卒業から10年。過去の輝きを失い、地元で地方局のアナウンサーとして満たされない毎日を過ごす響子と、彼女とは対照的に、東京に出て、誰もが憧れる人気女優として活躍している今日子。そんな2人の元に、クラス会の知らせが届く。これまでにも、度々開かれてきたクラス会で話題にあがるのは、女王、・響子ではなく、女優となった今日子のこと。かつての光と影が入れ替わり、卒業以来、言葉を交わすことすらなかった2人がそこで再会を果たす…2人が向き合い、初めて語られる10年前の真実とは?




以下ネタバレ

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正直に言っちゃいますと、もう少し光と影との愛憎劇が見れてもよかったかなぁと思います。
過去と現在が交互に映し出され、次第に他の誰も知らない2人だけの秘密が明かされるというもの。
秘密っていうか……そんな大したことないです。
女王って言っても、男が絡めばただの人ってだけです。
しかも見る目ないし。
そんな執着するほどいい男でもないですよ。



高校時代、響子が可愛いリンちゃん(今日子)を傍に置いて楽しそうにしてるところは百合的にニヤニヤしますけど、女子高生が楽しそうにしてるって感じで、そこまで深い想いがないのが物足りなかったです。
愛だろうが憎だろうが、女性が女性を強く意識することによって、そこに百合が生まれると思うんですよ!!←
この作品にはそれが足りない。。。
影に追い込まれたリンちゃんの気持ちとか、光から追放された響子の気持ちとか、もう少し激しく描いてほしかったです。
けっこう淡々とした映画です。
ラストだって、せっかく二人っきりでかつて通っていた高校で再会して、バトってくれると思っていたのに。。。



そんな淡々とした作品の中、森カンナさん演じる由希ちゃんが、クソ女すぎて、そっちのがインパクト大でした。
光と影が逆転した現在、かつての女王がどんな顔をするのか見たくて、同窓会に二人が揃うよう幹事にしつこく言ってくる姿がなんともw
自分の可愛さを理解した上で、自分に好意を寄せている男を利用しようとするそのクソ女っぷりが天晴れでした!



あと、そんなクソ女・由希ちゃんに高校からずっと片想いしてる島津くんもなかなかのウザキャラでした。
同窓会の幹事に積極的になってたのも由希ちゃんのためですし、高校時代は由希ちゃんの彼氏から「由希ちゃん手作り弁当」を買って食べてるくらい由希ちゃんが好きでした。
由希ちゃんの彼氏から「あいつの初体験話、いくらで買う?」とか言われたときに殴れよ!!って心の底から思いました。
自分の好きな子が他の奴にやられてるって知ったら嫉妬で頭おかしくなるだろうし、ましてやその子をそんな風に軽んじてるクソ男だったらムカついて殴るだろ!
弁当買うほど好きなのに、好きな子がバカにされても文句の一つも言わないとかホント舐めてる。
だからいつまで経っても告白できずにズルズル引きずってんだよ。
そんな感じのウザキャラ島津くんです。



高校時代の島津くんを演じた大石悠馬さん、映画「放課後ロスト」の2話目で登場しておりました。
百合カップルに挟まれて勘違いしちゃった可哀想な男の子として描かれています。
また、女王の高校時代役の古泉葵さんは、映画「放課後ロスト」の3話目に登場しております。
キリリとした目の印象的な子です。



主人公たちよりも、脇のがインパクトあった作品ですが、興味のある方は是非是非。