奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

さいはてにて

さいはてにて やさしい香りと待ちながら [DVD]

さいはてにて やさしい香りと待ちながら [DVD]


<あらすじ>
能登日本海に面する海辺に、喫茶店「ヨダカ珈琲店」を開業した岬。店の向かいの民宿には、シングルマザーの絵里子が幼い姉弟とともに暮らしていたが、絵里子は生活のため金沢で働いてることから、2人の子どもを置いて留守にしがちだった。岬はそんな姉弟に手を差し伸べ、2人も次第に岬に心を開いていく。絵里子は、価値観も生き方も異なる岬に対して当初は嫌悪感を抱いていたが、ある出来事をきっかけに岬との友情を育んでいく。



以下ネタバレ




DVD発売を記念して、レビューです。
小説も読了済みなので、たまに絡ませて話しますw



東京で焙煎珈琲店を経営していた岬が、弁護士から行方不明の岬の父親の借金を肩代わりしてほしいと言われ、4歳のときに別れた父親が住んでいた船小屋へ行くというところから物語が始まります。
小説で書かれている「心を許せる友も、愛すべき家族も岬のまわりには一人もいない。」というのは伏線ですよね!
岬が絵里子という家族を得るという伏線ですよね!



映画内では具体的な年齢は言っていなかったのですが、岬が35歳、絵里子が24歳、有沙が小学3年生ということになっています。
岬と絵里子の年齢差9歳。おいしい。



船小屋を改装するまで、岬は目の前にある民宿(絵里子の家)に宿泊しようとするが、営業はしていなく、いきなりやってきた岬に不信感を抱く絵里子。
ものすごく感じ悪いですw
家の前で船小屋が改装されていくのを不思議そうに見ている子供たちにも、岬には近づかないよう言い聞かせるほどの徹底した嫌悪っぷりw



船小屋が焙煎珈琲店へと変わった頃、絵里子の子供である有沙を心配して家庭訪問に来た女教師が、岬の店に来ます。
コーヒーをいただいていた女教師が岬に「名前なんて言うんですか」とか言ってきたときはフラグ立った!!と思って、2度目に会ったときにはもう「岬さん」呼びになってて見てて笑いそうになった。
百合が…百合フラグが発生している…w
女教師積極的だよ…w



有沙と翔太は岬に懐いてて、「岬」なんて呼んでお店の手伝いをしています。
しかしあることがきっかけで、二人が岬の店に行っていることが絵里子にバレてしまいます。
絵里子にもう岬の店に行っちゃダメだと言われ、しょげる有沙。
しかししばらくすると絵里子の恋人が家に入り浸るようになり、子供たちは怯えて岬の家に避難します。



そこから何だかんだあり、一人で生きている強い女性に見える岬に対し反発し嫌っていた絵里子が、ある事件がきっかけで心を開き仲良くなります。
仲良くなるまでの道のりは長いけど。
それまではほんと絵里子ギスギスしてて怖かった…。
岬はそんな絵里子の態度を気にせずマイペースでいるから余計に絵里子を苛立たせてたんだろうな。



仲良くなってからの絵里子のデレっぷりがヤバいwww
女教師から「岬さん」と呼ばれ、シングルマザーの元キャバ嬢から「岬」と呼ばれる。
……やだ、ほんとニヤニヤが止まらない。。



その後どうなったかはDVDを見てください。
しかし、絵里子役の佐々木希さん、可愛いけど化粧で誤魔化してるんじゃないかなとか失礼なこと思ってたけど、めっっっちゃ可愛かった!美人さん!
ラストの方の教習所通ってるシーンで、あんな美人がバックするために何度も振り向いて顔が近づいてきてたら教官ときめき指数ハンパないだろうなって思ったw
前半のツンツンした雰囲気も、後半のデレデレもすごく合ってました。
もうお前ら結婚しろ!
絵里子が岬を抱きしめるシーンとか思わず変な声出ちゃったしw
レズビアン映画じゃないのに、なぜかレズビアン映画を見ているようなニヤニヤ感がありました。

絵里子は迷わず「おかえり」と言った。
(中略)
「ただいま」ぎこちない言い方で、絵里子を見る。
絵里子は、あとはもう手を広げて近づいていくだけだった。岬が、やっと表情を崩して笑った。絵里子も笑った。
(映画ノベライズ『さいはてにて』より抜粋)

居場所のなかった岬がやっと見つけた居場所。
それは絵里子達のいる場所、、、
うはっwww



絵里子もなんだけど、娘の有沙も岬のこと大好きって雰囲気が出てて、他の大人とは違う独特の空気のある岬に惹かれて行っているのがよくわかります。
すごく優しい映画なのに、その後の妄想が止まらないwww


妄想
↓↓↓
岬と絵里子が付き合うようになり、高校生になった有沙が反抗期を迎えて「ママずるいよ!私の方が先に岬のこと好きになってたのに!岬のこと取っちゃうんだもん!」と言って家を飛び出す。
娘のいきなりの発言にオロオロする絵里子。
「なんで岬そんなに落ち着いてるの?私、有沙の気持ち全然気付いてあげられてなかった…」
「ん?だって前に告白されたから」
「え?」
「ちゃんと考えてちゃんと断ったよ。私はやっぱり絵里子が好きだから」
「岬…」


そんな妄想が繰り広げられていますw