奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

エッセイ「同性婚 私たち弁護士夫夫です」

先週買ってちまちま読んでいる最中です。



<あらすじ>
海外では同性婚を法律で認めている国が多数ある。にもかかわらず、日本では認められていない。しかし、2015年3月31日、東京都渋谷区で、同性カップルにパートナーシップ証明書を発行する条例が成立した。この意義はきわめて大きい。本書は、同性愛者である弁護士が、自身の同性婚や、弁護士として関わってきた同性愛者の葛藤と困難、そして法律が家族や婚姻をどう捉えているのかについて、述べた。加えて、憲法24条と同性婚について論じる。同性愛だけでなく、多様な性を当たり前に感じる社会であってこそ、すべての人が自分らしく生きられるのだ。



今年6月26日、アメリカで同性婚が認められたばかりです。
その影響で……というわけではないですが、アジアでも動きがあったみたいです。
けっこう前から計画していたようですが、時期的にアメリカの後になりました。



韓国で裁判所が同性婚を認めるか関心高まる―ハンギョレ
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/21242.html


中国、同性婚合法を訴えレズビアンカップルが挙式を行う―GENXY
http://genxy-net.com/post_theme04/l1577/



中国などでプライドパレードみたいなものをしているのは知っていましたが、韓国まで動き出したのがビックリでした。
正直、中国・韓国に後れを取らないよう日本にも頑張ってもらいたいです。



同性婚 私たち弁護士夫夫(ふうふ)です」は以下の四章で構成されています。
第一章 私たち弁護士夫夫です
第二章 同性愛者からの法律相談
第三章 結婚・家族とは何か
第四章 同性婚憲法24条



同性愛者の中には、バッシングされるのが怖くて同性婚反対の人もいます。
今まで通り、隠れて恋愛していればいいんじゃないかと。
実を言うと私も結婚には興味なかったので、結婚に縛られる必要もないんじゃないかと思っていた方です。
でも、社会に出ていろんなことを知っていくうちに、「結婚」の制度の大きさを知りました。
こんなにも「結婚」というものは優遇され、こんなにも「恋人」というのは身動きの取れないものなんだと。
同性婚が出来るようになったからといって、同性愛者はみんな結婚しなきゃいけないというわけではありません。
異性愛者の中にだって結婚してない人はいるんですから。
ただ、選択肢が欲しいんです。
結婚しなくてもいいし、結婚してもいい。
そういう選択肢があるのってすごく贅沢なことだと思いませんか?



先週7月11日(土)、NHKの「週刊ニュース深読み」にて「世界に広がる“同性婚”どうなる?結婚のカタチ」というテーマで、同性婚人権救済弁護団の中川重徳弁護士が出演し、LGBTについていろいろ説明してくれました。



家族の前で見ることに抵抗があったんですが、朝9時少し前に起きてしまい、リビングに行ったら祖母が「ニュース深読み」を見ていました。
何も言わずにご飯食べながら見ていました。
母親も洗濯しながらちらちら見ていたので、内心焦りました。
ニュース深読み」では、ツイッターやメールの言葉が画面下に出てきて、視聴者の意見がいろいろ聞けます。
反対派も賛成派もさまざま。
反対の人の意見の中には、「同性愛者が結婚したいなんてワガママじゃないのか」と書いてる人もいました。
本当にワガママなことですかね?
異性愛者が当たり前のように与えられるものを、自分達にも与えてほしいと言ってるだけなんですが。



同性婚を認めれば少子化が進む」と相変わらずの意見が出て、出演者たちが苦笑いしていました。
関係ないと言葉を濁しながら言っていましたが、はっきりと「同性婚を認めている国では出生率が上がっている例もある」と言ってほしかったです。



少子化の話が出てときに母親が「少子化なんて関係ないのにね」と言ってくれたのが嬉しかったです。
祖母が席を外してるときに、母親に「これが私の好きな人です」って写メを見せようかどうか迷いました。
「好きな人」ではあるんですが、「付き合ってる人」ではないので、母に余計な心配をさせたくなくて。。。



早く日本でも同性婚ができるようになってほしいです。