奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

ミス・アンの秘密の日記

以前けろさんに教えていただいて紹介した、「ミス・アンの秘密の日記」の感想です。


ミス・アンの秘密の日記 BBC文芸ドラマ [DVD]

ミス・アンの秘密の日記 BBC文芸ドラマ [DVD]



<あらすじ>
私が愛し 愛されるのは女性だけ
それ以外の愛を私の心は受け入れない

伯父夫婦と暮らすアン・リスターにはマリアーナという秘密の恋人がおり、密会を重ねていたが、ある日、マリアーナは老富豪チャールズと政略結婚をさせられてしまう。それでもアンとマリアーナの関係は続いていたが、アンは次第に保守的なマリアーナに失望していく。やがて伯父の遺産で事業を始めたアンは、ビジネスパートナーの女性と親しくなるが、アンに求婚を断られた商売敵のクリストファーがアンの伯母に密告し…。
19世紀イギリス、同性愛がまだ認められていなかった時代に、自らを否定せず、自分らしさを貫いたアン・リスター。彼女の遺した400万語の暗号で綴られた日記をもとに彼女の生涯をみずみずしく描き、話題となったBBC制作ドラマ。




以下ネタバレ

                                                        • -


えぇぇぇぇ…。
森の中でいちゃついて将来一緒に住みたいわって言ってたのに、恋人がデブの年寄り金持ちと結婚するって他人から聞かされるとか。
しかも友人として結婚式に出なきゃいけないとか。
どんなオープニングだよこれwww
いや、あらすじで恋人が結婚しちゃうのは知ってたけど、こんなに早い展開だとはw



恋人が結婚しちゃって、やけになって将来のために勉強に没頭したり、新しい恋人を見つけようと物色したり……うん、すごくその気持ちわかるw
教会で若い女性を物色してるときに可愛い子を見つけて、そのあと大きな胸をガン見してるのに笑いましたw
うん、そうだよね、気になるよねw



その後、親友のティブと気まぐれでしちゃったりね。
ティブが切なくてやるせなかったです。
アンの誕生日にマリアーナとティブが来てくれたら、アンってばマリアーナのことしか見てないんだもん。
恋人と同席しちゃダメだね。
愛情の違いをまざまざと見させられて嫌になります。
もうほんとヤメテーって言いたくなりますよ。



ティブの忠告なんて無視して、マリアーナと逢瀬を重ねるアン。
ティブに対するアンの態度もひどかったですが、アンに対するマリアーナの態度もひどかったです。
世間の目なんて気にせず愛する人と一緒になりたいレズと、愛してるけど世間体があるから一緒に暮らせないというレズ。
いつの時代も変わらないですね。



主人公がべた惚れなの分かってて「私なしでは生きられない」と言うマリアーナ。
「生きてみせる」と言い返すアン。
別れるときはこんな強さが必要ですよね。



その後、ビジネスパートナーとなるウォーカー嬢と出会います。
これ以上書くとオチになってしまうので、ここからはDVDでご確認ください。
特に大きな山場はないものの、届かない想い、溺れる想い、すれ違う想いなど女性同士の恋愛模様が描かれています。
山場というか修羅場はあるかw
他人が見たらクソ女でしかなくても、惚れた弱みで相手を信じてしまって裏切られるレズの気持ちに激しく同意してしまいましたw
面白かったですw




日本ではLaLa TVにて『アン・リスター 秘密の日記』という題名で放送されました。
2011年(第20回)東京国際レズビアン&ゲイ映画祭の作品です。
レズビアンとして自分を貫いて生きた女性の半生、いろいろと思わされることがありました。
19世紀でこのような生き方をしたのって本当にすごいです。