奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

赤子が産まれた

親友に赤ちゃんが産まれました。
3時半頃、約2800グラムの女の子が産まれたそうです。
四時間くらい掛かったそうです。
名前はまだ聞いてません。前に名前の候補の一つに店長の名前とちょっと似た名前が入っていて、候補に入れてもらっただけでも嬉しいことなのに、本当にその名前をつけられたらとか、他の名前になってるかもとか考えると怖くてちょっと聞けない…w



朝、7時前に親友から写メ付きで報告がありました。
一番に報告って言ってもらえました。
なんだかそれはすごく幸せなことです。
出産に立ち会うことは出来なくても、こうやって一番に報告してもらえた。
妊娠がわかったときも一番に報告してもらえた。
臨月でいつ産まれてもおかしくないってときにも時間を作って会ってくれて、陣痛の予兆が出始めたときも連絡をくれた、陣痛が始まって入院したときも連絡をくれた。
そして産まれて一番最初に連絡をもらえた。
そばで立ち会うことは出来なくても、心はそばに居たんだと思わせてくれる。
とても幸せ。
恋愛とも友情とも家族愛とも違う、言葉にしがたい愛がそこにあると思う。



親友とは大学生活の初日に出会いました。
12年前の春。
親友との思い出で一番最初に思い出すのは出会った日のこと。
サークルの説明会が行われてた日のお昼、居場所がなくて外のベンチで一人お弁当を広げていようとしたら「隣いい?」と声を掛けてくれたのが親友だった。
他にも一人でお昼を食べている子は居たのに、私に声を掛けてくれた。
ブログでアホなことを書いてる店長ですが、すごい人見知りで自分から声を掛けることが出来なくて、友達が出来るか不安だった大学生活だったので、声を掛けてもらえたのがすごく嬉しかった。
その後のサークル説明会も一緒に聞いて、それぞれ見学に行きたいサークルを一緒に回った。
笑ってしまうのが、こういうときって同じサークルや専攻を選ぶものなんでしょうが、お互いやりたいことが事前に決まってたので、サークルも専攻も違うのを選んでいた。
無理はせず、譲歩できることは譲歩するというスタイルがもう出会った当時から出来上がってた。



卒業してから親友から聞いたんですが、最初のそれぞれ授業が始まったばかりの頃、早めに授業が終わった私が親友に「2号館のロビーにいるね」とお昼を食べる場所のメールしたのがすごく嬉しかったそうです。
私は覚えてないんですが、約束してないのに当たり前のように私がお昼を一緒にするつもりでいてくれたのが嬉しかったとのこと。
相手にとって何が嬉しいことなのかって案外分からないものですよね。



実はこのブログも親友に勧められて始めたんです。
初期の頃に「軟式」という名前でコメントしてくれているのが親友です。
親友は二人の秘密を作りたかったみたいですが、私が勝手に百合ブログにしてしまったので、本人の思惑とは違う方向でここまで続いていますw



親友と出会って12年かぁ。
干支が回りましたよ。
干支が回ったときに親友に赤ちゃんが産まれました。
嬉しいですね。



片想いしてた相手とか元カノだったり、好きだった人の結婚や出産なんて絶対祝福できないし、ただの友達相手だと「あ、ヘテロの平凡な結婚話とかやめてください」って気分になるんですが、特別な友達だけは素直に祝福できます。絶対幸せになってほしい。
親友もですし、前にカムした人妻さんとかも。
絶対幸せになってほしい。
うんとたくさんの愛情を受けてほしい。



これだけ大好きな親友だったら付き合ってもよかったんじゃないかって気分になるんですが、なんかそれは違うような気がするんですよね。
恋をしたら嫉妬で頭がおかしくなる自信はあります。
親友は男女関係なく人を惹きつける人です。
親友の心が他人に向かなくても、他人の心が親友に向いてると思うだけで耐えられないくらい嫉妬深いんです、店長は。
それはきっと中山可穂作品並みのドロドロとして甘美で苦しい恋愛になると思います。
友達でいるだけで苦しいときがあるのに、恋人になんて絶対なれません。
中山可穂の『マラケシュ心中』なんてまさにその通りです。



「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、いかなるときも自由で、平明で、対等な関係のまま、いつまでも離れずに、この世で最も美しい友になりましょう。」



私達は美しい友になれたんでしょうか。
それとはまた違う、特別な愛の形だと思っています。
最高にあいしてる。
大学時代に親友から「人は、恋人や家族がいくら大切でも、最終的に一番大切なのは自分自身なんだ。きみのことは自分と同じくらい大切だよ。意味分かるよね?」と言われたことをいまだに覚えています。
きっとそれが一番近い答えだと思っているので。



この先何年経ってもこの気持ちは変わらないと思います。
大切な大切な人。
これからもどうぞよろしくお願いします。