奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

新書「同性愛は「病気」なの?」

発売するのを見落としていましたが、まきむぅさんの新刊発売です。




<あらすじ>
「同性愛者」――この言葉にひそむ、愛と闘いの歴史
あなたは「同性愛者」という言葉が、どのようにつくられたかご存じですか?実はこの言葉は、とある二人の友情の物語からうまれました。その後、同性愛者とされた人たちは、時に罪人に、時に病人にされ、様々なかたちで「罰」を与えられ、「治療」をされてるようになっていきます。そしてそれは、今も……。さあ、150年前からはじまった、同性愛者という言葉とそれに翻弄されてきた人たちのドラマを、一緒にひもといていきましょう。この本には、悲しい話も、笑っちゃうような話もまとめて盛り込みました。誰もが快適に過ごせる未来のため、ふりかえってみませんか。私たち人間を振り分けた、「同性愛者」という言葉の過去を。



以前発売された「百合のリアル」とは違い、今度は同性愛の歴史を扱うそうです。
「同性愛者とされた人たちは、時に罪人に、時に病人にされ、様々なかたちで「罰」を与えられ、「治療」をされてるようになっていきます。そしてそれは、今も……。」とありますが、いまだに同性愛を罰する国はいくつかあります。
日本では同性愛を罰する規則はありませんが、黙殺されています。
罰せられないだけマシですが、居ないものとされるのもつらいですよね。



南アフリカレズビアン惨殺 コミュニティが抗議の行進―石壁に百合の花咲く
http://www.ishiyuri.com/entry/2016/01/14/young-lesbians-body-found-mutilated-and-burnt-in-alleged-homophobic-killing
※リンク先には性暴力に関する表現があります。フラッシュバック注意。



みやきちさんのところでは嬉しいニュースも悲しいニュースもいろいろ取り扱ってくれているので勉強になります。
上記の記事の中でみやきちさんが、

訳しててどんどん気が滅入ってきますが、とりあえずあたしが「LGBT差別」と聞いてぱっと連想するのはこういう事件です。だから「LGBT差別を許容したい」などという粗雑な物言いを見かけると、「これを『許容』するだって!? 本気で!
?」と驚愕してしまいます。「そっかー、この人あたしが目ん玉えぐり出されて性器を切除された黒焦げ死体になって道端に転がっていても『許容したい』って言っちゃうんだー、へー」とか、素で思っちゃうわ。


「そんなひどい事件のことなんか知らない、もっと軽度の差別の話をしている」っちゅー意見には聴く耳持ちませんよ。第一に、ろくに実態すら知らないことを「許容」できると思ってしまう雑さ・無邪気さがお笑いぐさだし、第二に「自分にはどこからどこまでなら差別していいか線引きをする資格がある」と思い込める特権意識は有害でしかないからです。 Pascalinaさんを惨殺した犯
人だって、おそらくは「ここまでならやっていい」という自己判断による線引きのもとに実行したのでしょうし、何の役にも立たないんですよこういう俺基準は。


と仰っています。
LGBT差別を許容したい」という言葉をネット内で見かけたことがあり、差別していいって意味わかんないんですけど!?とイラッとしてたんですが、私もちょっと考え不足でした。
差別の線引きは個人差があり、許容の範囲はどこまでなのかなんて分かんないんですよね。
怖いです。



レズビアンだって女なんだから男と関係を持てるだろと思っている人は、ヘテロの中にもバイセクの中にもいます。
身体の構造上は出来るかもしれませんが、精神的には無理です。
どんな物事においても自分の線引きは他人には分かりません。
勝手に許容範囲を決めて、このくらいなら許してくれると思っているのはいけないことですよね。



話がズレてしまいましたね。
とりあえず本書は購入迷い中です。
同性愛についての本は学生の時にけっこう読んだし、今までも病気だなんだと心配したことがなかったので、いまいち興味が持てないです。
気が向いたら読もうと思います。



そういえば、レズビアンカップルとして有名な東小雪さんと増原裕子さんのツイッターとかが炎上しかかってるみたいなことを聞きました。
宝塚好きの人達がピリピリしててちょっとイヤだなぁって感じです。
どうしてそうなったのかよく分からず、あまり騒ぎたくないのでこの件については何も調べてないです。
早く落ち着くといいですね。