恋物語(英題:Our Love Story)
DVDが出る予定も、日本上映する予定もないんですが、いい内容だったので感想を書きます。
公式
http://filmex.net/2016/program/competition/fc07
<あらすじ>
美術大学院生のユンジュは、修了制作展のための素材を探すために入った店でジスに出会う。その後、コンビニで偶然再会した二人はつき合い始める。やがて、ユンジュはすっかりジスに魅了されてしまう。それは男性との付き合いでは感じられなかった感情だった……。
女性同士の間に展開されるラブ・ストーリーを奇をてらうことなく真正面から描いた、イ・ヒョンジュの長編第1作。二人のヒロインの微妙な感情の動きを見事にとらえ、チョンジュ映画祭の韓国映画コンペ部門で最優秀賞を受賞。サン・セバスチャン映画祭でも上映された。
以下ネタバレ
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韓国のレズビアン映画『恋物語』見てきました!32歳の不器用なお姉さんと、小悪魔的な年下の女性との恋愛映画です。もうなんていうか、積極的な年下可愛い!やめて、ときめく!お姉さんそういうの弱いの!って気分で見ていましたw私なら「会いたかった」と言われただけでコロッといきます。 pic.twitter.com/7Ejaq4x9CG
— 玉葛 (@tamakazura_yuri) 2016年11月25日
作品紹介ところに「女性同士の間に展開されるラブ・ストーリーを奇をてらうことなく真正面から描いた、イ・ヒョンジュの長編第1作。」と書いてあったとおり、女性同士のどこにでもある恋愛風景です。
山もオチもない。
でもそういうところがよかったです。
韓国ものでこういう恋愛映画を見られるとは思いませんでした。
『恋物語』が女性同士の恋愛映画ということで『キャロル』や『アデル、ブルーは熱い色』を例に出すツイートがちょいちょいありました。
比較するつもりはないけど、よく考えたらどれも歳の差恋愛で、「女の人を好きになるなんていけないわ!」なんて葛藤がないのが共通点かも。
同性を好きになることに後ろ向きにならない作品っていうのはいいですよね。
前向きに恋を楽しんでいます。
韓国は同性愛に厳しいイメージがあり、きっと手を繋いだりキスをしたりするくらいのほのぼのラブラブ映画だろうなって思ってたんですが、ベッドシーンを思ったよりもガッツリやってくれました。
え?そこまで?いいの?乳首ちらっと見えちゃったよ?いいの?下着の中に手を入れちゃう?という気分と、年下のキスの仕方かわいい萌えるwwwという気分で見ていました。
同じベッドに入って、年下の方がじっと見つめた後に、ちゅっとキスをする。
かわいいwww堪んないwww
ジスみたいな小悪魔系年下に弱いです。
年下好きの店長はいちころですw
ちなみにジスは髪の長い方。
髪の短い方がユンジュ。ユンジュは美大院生だったので、20代半ばかと思ったら、劇中で32歳と言っていてびっくりしました。
そりゃジスがずっとお姉さんって言ってたわけですよね。
ジスはおそらく20代前半です。
先ほども書きましたが、ユンジュは同性を好きになったことに悩むことなく(おそらくレズビアンである自覚はあったと思います)、ジスとの恋を楽しんでいました。
同性を好きだと知っても変わらずに接してくれる人と、距離を置くようになる人がいるという描写もリアル。
最近の映画はそういうことを描いてくれるので嬉しいです。
本人の価値観だけじゃなく、周りの価値観も変わってきていることがよく分かります。
同性愛に「禁断」という言葉を使うのはもう古い。
作家主義の映画祭、東京フィルメックスにて韓国映画『恋物語』鑑賞。女同士の恋愛の真っ只中を描いてます。涙一筋ぶんの切なさ。#tokyofilmex #cinema #韓国映画 pic.twitter.com/jnOfBLVHRH
— madame FIGARO japon (@madameFIGARO_jp) 2016年11月25日
この「涙一筋ぶんの切なさ」というのがほんとその通りだと思います。
号泣はしないんですが、心がひりひりして、涙が一筋出てきます。
隣の席の男性も泣いていました。
ジスとの恋が楽しく、ジスに呼ばれると夜中でも会いに行き、ユンジュは授業をさぼることもしばしば。
作品の作業がうまく進まなく、思い悩みますが、そのことをジスに相談することもできない。
積極的でベタベタしてたのに、こっちが近付くとふいと離れてしまうジスに、どうやって甘えればいいのか分からないユンジュ。
あああああ!もう小悪魔系年下ってこういうとき嫌だよぉぉぉぉ!
でも好きぃぃぃぃ!
…あー、年下ほんとズルい。
オチというか結末は見た人によって捉え方が違うので、そこは想像にお任せします。
店長だったら「会いたかった」って言われただけでコロッといきます。
マジ日本で上映して。
たくさんの人に見てもらいたい。
店長ももう一回見たい。
『恋物語』イ・ヒョンジュ監督Q&A
http://filmex.net/2016/news/our_lovestory_qa
監督のQ&Aがなかなか興味深くていいです。
『恋物語』観た方にはこちらの監督&主演2人のインタビュー記事2本おすすめです。
— のぞこ@안남시민 (@nozoooco) 2016年11月26日
?https://t.co/3EHT2O9qEh
?https://t.co/IAuy5P7n3P
韓国語ですが、機械翻訳で大体いけます(Naver翻訳推奨) pic.twitter.com/fnwDbz7Ry6
インタビュー(リンク先韓国語)
1.http://m.readersnews.com/news/articleView.html?idxno=67516
2.http://m.readersnews.com/news/articleView.html?idxno=67517
コンペティション部門で上映される『恋物語』、もうすぐ韓国内で劇場公開されます。このポスター素敵ですね!日本での公開は未定なので、お見逃しなく。 pic.twitter.com/pVCFuCH5AQ
— 東京フィルメックス (@tokyofilmex) 2016年11月8日
来年には韓国版『荊の城』が上映されるので、『恋物語』にも注目が行かないかな。
ものすごく上映してもらいたいです。
幼い恋愛で大して面白くもないかもしれませんが、レズビアン映画でそういう普通の恋愛模様を取り扱ってくれているのがどれだけすごいことなのか感じてほしいです。