奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

お嬢さん

レズビアン映画『お嬢さん』見てきました。
ミステリーのネタバレはご法度なので、ネタバレしない程度にレビューです。




公式HP
http://ojosan.jp/


<あらすじ>
1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。




以下ネタバレ

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原作がすごく好きだから、韓国版に改変された『荊の城』を受け入れられるか心配でしたが、違う時代背景や設定のおかげで全く別作品として楽しめました。
珠子(スッキ)がお屋敷へと入るシーンは迫力があり、お屋敷の豪華さはぜひともスクリーンで見てもらいたいと思いました。
あそこはほんとすごいw



「日本文化に傾倒した支配的な叔父」ということで、本編中ほとんど日本語を使います。
ネットの評価で、日本語の違和感があって集中できないという意見も見てましたが、思ったよりも違和感がないです。
むしろ上手い。
たまに聞き取れないところもありましたが、役者たちの努力が感じられます。



ちょいちょい説明を省いているところもあったので、原作知らない人は大丈夫かな?とも心配になりました。
おじさんの舌が真っ黒なのは、本を書くのに筆を舐めるせいでインクが舌に染み付いてしまったという設定なのに、全然説明がないからただただキモいおっさんになってました。
映画のは実際キモいおっさんなんですけど。



予告でも載ってます、お風呂に入るシーンがすごく可愛かったです。
秀子(お嬢さん)が飴を舐めながら、珠子と話しをしていて、歯が尖がっていて痛いと言うシーンです。
裁縫の指サックみたいなのを使って歯を削るシーンいいですよね。
そこは原作に忠実で萌えました。



ちょいちょいオリジナル要素があり、原作『荊の城』とは違うオチでしたが、あれはあれで好きです。
駆け落ちする日に朗読室に行くあのシーン、かなりいい感じに作られてて、わー!いえーい!いいぞー!ってなりました。
あそこはほんと萌えた。
それと「わたしの真珠」はなかったですが、珠子にとってお嬢様は自分の赤ちゃんみたいだと言ってるところが最高に萌えました。
バブみがwww
原作で、スウがモードのことを何も知らない赤ちゃんみたいだと思ってるシーンがあったんですが、まさかそこをクローズアップするとはwww
まぁでも「わたしの真珠」も、白くてすべすべで汚れのないきれいな私の宝物って意味で、赤ちゃんと同じ意味ではあるんですけどね。
ベッドシーンはほんと萌えます。
かわいい。
ラストの鈴もよかった。



なんか、感想が「萌えた」ばっかりになってるwww
いやもう原作がサラ・ヲーターズですからね。
萌えしかないですよ。
映画も珠子視点、秀子視点、真実の3部作になっているので面白いです。
不満な点も多少あるんですが、そこはネタバレになるので内緒です。









けっこうみなさんの評価は高そうです。
フォロワーさんも何人か見に行っており、気に入ったという言葉をいただけました。
ただし好きになれなかったという人もいます。
美しくなかったと書かれていました。
なので、好みは分かれそうです。
全体的にねっちょりした空気があるので、そういうところがダメだったのかなぁと思います。
R18で145分の作品なので、苦手な人は注意です。



原作の雰囲気とは全然違い、原作は真面目で、内に秘めた熱い恋って感じですが、映画は笑えるシーンも多々あり、爽快感があります。
原作を読んだ人も、読んでいない人も楽しめると思いますので、気になる人は劇場へ。
最初よりも劇場の数が増えてますので、自分のところでやっていないと諦めていた人は再度確認してみてください。
劇場情報→http://ojosan.jp/theater.html


ぜひぜひ。





素敵カップルが多くて、禿萌える。