奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

映画「君の名前で僕を呼んで」

先日、ちらっとだけ紹介したゲイ映画が今ツイッターで話題になっています。


4月27日(金)より
君の名前で僕を呼んで
TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開!!!





公式
http://cmbyn-movie.jp/


<あらすじ>
83年、夏。家族に連れられて北イタリアの避暑地にやって来た17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。ふたりはやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。




なぜこの映画が話題になっているかというと、発端は3月5日に行われた試写会でのゲストのトークショーです。


アカデミー脚本賞君の名前で僕を呼んで』松崎健夫と中井圭がトークイベント
http://eigajoho.com/101863



中井氏:「僕はこの作品を見て、LGBTを全く意識しませんでした。普通の恋愛映画と感じました。」


松崎氏:「嫌悪感を抱かせないように作ってある。」


中井氏:「この作品はLGBTの映画ではなく、ごく普通の恋人たちの作品。人間の機微を描いたエモーショナルな作品です。(LGBTを)特別視している状況がもう違います。」



うふふ。
何言ってるんでしょうね、このお二人は?



褒めてる!!!本人たちは褒めてるのはわかってる!!!
でも無意識的な差別がちらほら見えるんですよ!
LGBTの映画ではなく、ごく普通の恋人たちの作品」ってなんだよ!
LもGもBもTもごく普通の恋人たちだし、どの映画も普通の恋愛映画だよ!



私は試写会に行っていないのでわからないですが、試写会に行った人のツイートを読むと、松崎氏が同性愛嫌悪発言を何度もしていたようです。











「ブロークバックマウンテンは気持ち悪かったけど、この映画は気持ち悪くなかった」と他の映画を落として、他の作品を褒めるのはいかがだろうか。
気持ち悪くないから見てってほんと意味が分からない。



差別描写のない映画が増えているのは嬉しいけど、差別描写がある恋愛映画はLGBT映画で、差別描写のない恋愛映画はLGBTじゃなくて普通の映画ですっていうのは、当事者としてもにょりとする。
普通にゲイ映画です、レズビアン映画ですって紹介してほしい。



LGBT作品って何なんだろう?
「ミルク」のようなゲイの活動家の映画?
「パレードへようこそ」のような募金活動したLGBTの子たちの映画?
「ストーンウォール」のような差別に立ち向かった映画?
「チョコレートドーナツ」のような障がいのある子供を引き取ろうとしたゲイカップルの映画?



多くの人に見てもらうため、ゲイ映画っていうよりもただの恋愛映画ですよって言いたかった、とコメントしてるツイートがありました。
アデル、ブルーは熱い色」を劇場で見ているとき、30分くらいで席を立ってしまった人がいた。
その人に話しかけていないから憶測でしかないけど、レズビアン映画だと知らずに見に来て、拒否して出て行ったんじゃないだろうか。
同性愛描写が嫌いな人は、どんなに素晴らしい映画でも席を立つ。
私だって一人でも多くの人に映画を見てもらいたいけど、途中で席を立たれてしまうのなら最初からこれはゲイ映画です、レズビアン映画ですと宣伝してた方がいい。
LGBTを否定せず、作品自体のいいところを宣伝すれば見に来てくれる人は見に来るんだし。



差別されていようが、差別されてなかろうと、レズビアンであること、ゲイであること、バイセクシャルであること、トランスジェンダーであることをなかったことにしてほしくない。
そもそもLGBT映画ってなんだよ。
レズビアントランスジェンダーも出てるのか!?
ゲイ映画って言えばいいだろ。



恋に落ちた相手がたまたま同性だった…美しくも繊細なラブストーリー!『君の名前で僕を呼んで
https://www.cinematoday.jp/sp/oscars/A0005877


映画『君の名前で僕を呼んで』対照的な青年2人が経験する、眩しき一夏の恋
https://www.fashion-press.net/news/35380


ティモシー・シャラメ、『君の名前で僕を呼んで』主演の22歳俳優に注目
https://www.cinra.net/column/201802-timotheechalamet




「恋に落ちた相手がたまたま同性だった…」っていまどき言うんですね。
たまたまなんてないんですよ。
何その言い訳じみた言葉。
そういうのが差別的っていうんですよ。
今回は同性を好きになった、次は異性を好きになるかもしれない。
大いに結構ですよ。
でも、「たまたま」という言葉で誤魔化してほしくない。



これだけもにょりもにょりとさせられましたかね!
君の名前で僕を呼んで」観に行きますよ!