奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

絵本「けっこんしようよ」復刻!

以前紹介した、絵本「けっこんしようよ」
女の子がくまのぬいぐるみと結婚式をする。
女の子が女の先生と結婚式をする。
男の子が図鑑と結婚式をする。
男の子がひとりで結婚式をする。
女の子が結婚しない式をする。
いろんな結婚の形が描かれた絵本でした。



ずっと絶版になっていたのですが、SNSでの反響を受け、
この度、「けっこんしようよ」復刻が決まりました!!!



岩波書店HP
http://www.iwasakishoten.co.jp/book/b353282.html



すごい!!!
SNSの力ってやっぱりすごいですね。
1990年に発売され、28年の時を経て復刻するってすごい。
絵本の印刷って基本的にフィルム使っていて、今フィルムを使える印刷会社って減ってるんですよね。
フィルムは劣化してしまいますし、その劣化したフィルムを直せる技術者がほとんどいません。
データ化が進んで便利になった反面、昔のデータがどんどん消えていってしまっています。



けっこんしようよ (ドレミファえんの たちつてとっこ)

けっこんしようよ (ドレミファえんの たちつてとっこ)


<あらすじ>
「あたし けっこんすることにしたの」
ちこちゃんは、ぬいぐるみのくま「ずん」と、とっこちゃんは、大好きなはるな先生と、つくし君とてこ君は、大好きな図鑑と、そして、たあ君は1人で、結婚式をあげました。どの式も盛大に行われました。
1990年に刊行された『けっこんしようよ』。SNSなどで大きな話題となり、たくさんのご要望を受け、価格を改定して復刊。



3月5日より出荷が始まり、アマゾンは一時的に取扱いが出来なくなっていますが、順次は出荷されるそうです。
メディアでもこの絵本を取り上げてくれないかな。
学校などに置いてもらえるといいですね。



同性でも1人でも いろんな結婚式を描いた1990年の絵本『けっこんしようよ』に絶賛の声 誕生の背景は(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/05/news113.html

 「結婚しなくてもいいんじゃない」。ただ、結婚しないと結婚式はできない。結婚式は家族や友達などみんなが祝ってくれるいいもの。だから、何と結婚したっていい。同性同士でも、相手が誰でも愛し合ってる人を祝福するのが結婚式――そういった考えから生まれたお話でした。


っていいですね。
ジェンダーというよりも、みんなにお祝いしてもらいたいという考え方が素敵です。




同性婚について少し紹介。


ドキュメンタリー映画「Freehold」を元にして製作された
「ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気」

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 [DVD]

ハンズ・オブ・ラヴ 手のひらの勇気 [DVD]

<あらすじ>
ニュージャージー州オーシャン郡。20年以上警察官という仕事に打ち込んできた正義感の強い女性・ローレルは、ある日ステイシーという若い女性と出会い、恋に落ちる。年齢も取り巻く環境も異なる二人だったが、徐々に関係を築いていき、郊外に中古の一軒家を買って一緒に暮らし始めることに。しかし、ローレルが病に冒されていることが発覚する。自分がいなくなった後も、ステイシーが二人の大切な家で暮らしていけるよう、遺族年金を遺そうとするローレル。しかし、同性のパートナー同士では法的に認められていなかった。病と闘いながら、制度の改正を求め闘う決心をしたローレルの訴えは、やがて社会的なムーブメントへ拡大していき―。



ドキュメンタリー映画
ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜」

<あらすじ>
同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11月、結婚を男女間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁止されることになった。この「提案8号」を人権侵害であるとして州を提訴したのが二組の同性カップル、クリス&サンディとポール&ジェフ。アメリカ合衆国最高裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの大統領選で敵同士だった2人の弁護士、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも手を取り合う。愛とは、家族とは、人権とは…。彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた、感動のドキュメンタリー。



憲法修正案「提案8号」を元に作られた同性カップルの漫画
「とある結婚」

とある結婚

とある結婚

<あらすじ>
カリフォルニア州ロサンゼルスに住む女性同士のカップル、ドイツ系アメリカ人のアンナと、日本人の早紀。 同性婚を禁じる“提案8号"の違憲判決を機に、アンナは早紀に求婚する。 翻訳の仕事も軌道に乗り始めて幸せいっぱいの早紀だが、結婚を知った上司の反応は……。 父との関係に悩むアンナ。周囲の無理解に直面する早紀。 結婚し、養子を得て幸せな家庭を築いていたが、パートナーを亡くした隣人のショーン。 ロサンゼルス在住の著者が描く、とある結婚の物語。




これらすべて繋がっていると言ってもいいです。
「ハンズ・オブ・ラヴ」での裁判がきっかけで、アメリカの全州で同性婚が認められるようになりました。2015年6月のことです
しかし、同性婚が合法とされていたはずのカリフォルニア州で、同性婚反対の修正案「提案8号」が可決された。
その修正案に立ち向かった2組のカップルを描いた「ジェンダー・マリアージュ」。
「提案8号」は違憲判決だったとニュースで流れたのを機にプロポーズした「とある結婚」。



日本でこれほど大きな動きが出来るとは思えませんが、「けっこんしようよ」という絵本が、次世代の子どもたちの気持ちを変えてくれたらいいなと思います。
ぶっちゃけ、同性婚を反対してるのって団塊の世代で、30代20代は賛成が半数以上いるって以前ニュースでやっていました。
個人的には、あと5年10年で日本で同性婚が出来るようになる気がします。
本当は東京オリンピックに合わせて、同性婚が出来るようになるかなって期待してたんですが、東京オリンピックのあれやこれやで時間が掛かってしまって、無理っぽいです。



早く日本でも同性婚が可能になってほしい。
「結婚なんてしなくてもいいじゃん。一緒に暮らしていれば同じだよ」とか言って来る結婚可能ヘテロに向かって「チョコレートドーナツ」と「ハンズ・オブ・ラヴ」「ジェンダーマリアージュ」のDVDを投げつけたい。