奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

親友の家に泊まってきた

先週16日(金)17(土)の一泊二日で、大学時代の親友のところにお泊まりに行ってきました。



大学時代でも1回しか泊まりに行ったことないし、社会人になってからも泊まったのは1回だけ。
3日に大学のメンツと会いに行ったばかりなのに、なぜ急にお泊まり?って感じですよね。
事の発端は8日にいきなり親友から「そういや泊まりにおいでよ」とLINEが。
そういやも何も事前に会話をせずに脈絡なく話し始めてますからね。


「別に泊まりに行ってもいいけど、いつ頃行っていいの?」
「今日くるの?さすがにねえか(笑)」
「お泊まりセット持ってないからね(笑)冗談はいいから、いつ頃がいいの?今日会いたいの?」
「夢できみをみてついぞ逢いたい気持ちがつのってしまった」


なんて会話をして、スケジュール調整で翌週末に行くことに。
土日に行くのが申し訳なかったので、金曜に午後半休使って遊びに行くことに。
よく考えたら金曜から行くのもどうなんだろうかって感じだよな。
いや、なんか1日でも早い方がいいというのもあったし、日曜が潰れるのがちょいちょいあったので金曜から泊まればいいかなぁと考えてしまった。



金曜はお昼を食べたらすぐに会社を出て泊まりに行こうとしましたが、仕事がゴタついてたせいで、結局会社を出たのは14時半過ぎ。
ひー!
せっかく会える貴重な時間なのに遅刻するなんて!
会社から向かうので2時間ちょいは掛かるんですよ。ちくしょう、へんぴなところに会社があるんだから。



親友のところの赤ちゃんズがお風呂に入る時間があるので、15時に遊びに行くつもりだったんですが、結局17時到着。
も、申し訳ねぇ…。



3月はホワイトデーと親友の誕生日があるので、クッキーとプレゼントを持って行った。
Twitterで話題になってたクッキーが都内にあったので、前日に自分の家と親友用に買いました。
美味しいなら自分も食べたいじゃん。
(クッキーはここのです。話題になったせいで品薄のため、事前に予約して取り置きしてもらうしかないです)



しかし、美味しいは美味しいんだけど、テンション上げるほど美味しいような気がしなくて、先日買った別のマシュマロがとても美味しかったので、こちらにすればよかったとヘコみ。
「これでよかったのかなぁ。別のにすればよかったかなぁ。美味しいんだよ。美味しいだけどテンション上げるほど美味しいのかなぁ。マシュマロの方がテンション上がらない?」と母親にグチグチ言ってました。
サプライズが下手くそで、喜んでもらおうと力めば力むほど失敗してしまいます。



でも、親友にクッキーをあげたら「おいしい!」とテンション上げてもらえました。
親友の両親も美味しいと喜んでくれたのでよかった。
プレゼントも喜んでもらえたのでよかった。



親友の家に着いたとき、長女ちゃん(2歳)と長男くん(1歳)に不審者を見るような顔で出迎えられました。
というかギャン泣きされた。
長男くんは特に人見知り時期に入ってるのか、目が合うだけで泣きます。
1時間もすれば遠くから手を振ると笑ってくれるようにはなりましたが、近づくとギャン泣きします。
このままじゃ、一緒の部屋になんて寝られないんじゃないだろうか…。
長女ちゃんは親友にベッタリで、親友越しに私に話しかけてきて、少しずつ距離を近づけてきてくれます。



家に着いて早々、先にお風呂に入っていいよとお邪魔させてもらった。
持ってきた部屋着に着替え、コンタクトを外して眼鏡へ。
最初はご両親もいるからコンタクトのままでいようと思ったんだけど、コンタクトに慣れた状態で、寝るときに眼鏡にしたらまた子ども達に泣かれるかもしれないと思って眼鏡にしました。
案の定、風呂上りに「この人だれ?」みたいな顔をされました。
でも泣かれることはなかったので、なんとなく分かったのかもしれない。
前に遊びに来たときは、トイレに入ってる間に忘れられました。
せっかく慣れたのに、トイレに行って戻ってきたら忘れられてるということがね…ふふ…。



私がお風呂から出たら、今度は子ども達のお風呂タイム。
先に親友がお風呂に入り、準備が出来たら順番に子ども達を入れる。
しかし親友がお風呂に行こうとしただけで子ども達泣くし、長男くんをお風呂に連れて行くためにおばさんが立っただけで長女ちゃん泣いて、長女ちゃんをお風呂に連れて行くためにおばさんが立つと今度は長男くんが泣いて、親友とおばさんどちらかが部屋にいないと泣くらしい。というか両方揃ってないと泣く。
こ、これは大変だ…。



子持ちの友達や親戚がいるので、小さい子の世話は何度か見たことありますが、泊まりでお世話を見ることがなかったので、いろいろと新鮮でした。
お風呂から上がったら、長男くんは全身に2種類のクリームを塗って、足に1種類、お尻にクリームとベビーパウダーを塗ってた。
赤ちゃんとはいえ、他人に裸は見られたくないと思ったのでそっぽを向いてたんですが、背中を向けて支度してたので、背中だけ眺めていました。
親友がお風呂に入ってるので、お風呂上がりのクリームはおばさんがしています。
職人レベルでクリーム塗るのも着替えさせるのも早かった。
クリーム塗ってる間も大人しいなぁと思ってたら、いつもは動き回って大変らしい。
私が近くに居たので、なんだアレって顔で見てたので大人しかったようです。
2歳の長女ちゃんはクリームは2種類だけでしたが、小さいうちはクリームつけないといけないのかぁと感心。



お風呂の後は夕飯です。
親友のご両親は料理がとても上手なので、ご飯は何を食べても美味しい。
夕飯、とても美味しかった。
私がいるせいなのか、たまたまなのか、お喋りに夢中で長女ちゃんのご飯の進みが遅かった。
少し前までは言葉をオウム返しするだけだったのに、2歳になってからは自分で文章を考えて状況説明をし始めるようになったそうです。
日々成長してる子どもすごい。



私がお風呂に入ってたせいで1日の予定が少しズレてしまったけど、ご飯が終わったら少し遊んで寝るだけ。
しかし遊びに行った日は天気が悪くて散歩が出来なかったらしく、2人ともすごく元気。寝る気配がない。
特に遊ぶというよりは目についたものを手に取って、渡したり勝手に読んだりしているだけ。
長女ちゃんが産まれた頃にプレゼントした絵本が置いてあった。正直、親友に言われるまで忘れてた(笑)



動物の写真絵本が面白くて勝手に読んでると、長女ちゃんが来て、これは?これは?と言うので動物の名前を読み上げる。
気が済むとそこらへんを歩き回る長女ちゃん。
部屋の真ん中で積み木を箱に入れてはひっくり返してそこら中にばらまく長男くん。
ほんと元気だなぁ。
長男くん、やっと慣れてきてくれたので、積み木を渡せば受け取ってくれるし、持っている積み木を渡してくれたりする。
ありがとうって、お礼を言えばニコニコしてくれる。
可愛らしい。



親友も食器を洗い終わってリビングでまったり。
私も近くに座って絵本を読んでいたら、長男くんが親友に近づいてきて、私と親友の間に。
というか、私の肩に手を置いて、絵本を指差してる。
マジか!!!??



小さい手が私に触れた途端、野生動物が近くに来てくれたかのような喜びがありました。
親友も、こんな風に家族以外の人間に近づくのは珍しいと言ってました。
マジで野生動物かよw



そのあと、なかなか2人が眠らないので、親友が長女ちゃんを抱きしめて強制睡眠に入らせることに。
抱きしめて軽く揺らしているうちにうとうと…。
しかしそうなると今度は長男くんが泣き始める。
長女ちゃんが着替えてるときもそうなんですが、自分の方に全く意識がいってないと分かるとギャン泣きするんですよね。
これはまずいと思い、長男くんを私が抱っこ。
ギャン泣きです。
しかしそれでも抱きしめて、あやして、長女ちゃんを寝室へと連れて行くまでの時間稼ぎ。
ひー。



親友が戻ってきたら長男くんをパス。
3日にみんなで会ったときに比べたらギャン泣き具合が大人しかったので、なんとか耐えられました。



その後、長男くんも寝てくれたので、ここからは大人の時間。
テレビを見ながらお酒飲んでまったり。
親友、久々のお酒だと言っていました。
最近会ったことや、旦那の話を聞いたりして、少しお喋り。
あんまり遅い時間になると親友も疲れるかなと思ったけど、中途半端に寝るよりもある程度まで起きていた方が楽ということで、1時半まで2人でお喋りしてました。
途中2回ほど寝室から泣き声がして、親友が急いであやしに行ってました。



寝室に入ると、子ども2人が寝てて、私は親友のベッドを借りて、親友は子ども達の近くで寝ました。
夜中に何度か声が気がして目を覚ましたんですが、一瞬だけなのですぐに寝てしまいました。
何もお手伝い出来なくてすまん。
朝、親友の飼ってる犬の声で目を覚ますと、長男くんが先に起きて、お座りしてキョロキョロしてました。
見つかったら泣かれると思って、布団の中に隠れてやり過ごしてましたが、もうパッチリと目を覚ましてしまったので、親友がリビングへ。
長女ちゃんが目を覚ますまで私は寝室で待機。
どのくらい経ったか分からないくらいで、長女ちゃんも起床。
お母さんがいないと泣くので、急いでリビングへ。
まだ7時半だった。みんな早起き。



リビングで長女ちゃんと長男くんの顔を見ると、ややきょとん顔をして引いてる。
うん、これは記憶から消されたかな。
親友は「お腹が空いてるからぐずってるだけ」とのこと。
2人がご飯食べ終わるまで寝室に籠もろう。
あとで顔洗います。



しばらく待ってからトイレに行くと、親友の家の犬が2匹徘徊してました。パピヨンとチワワ。
パピヨンはいいんですが、チワワの方はなかなか気が強くて、10年前に遊びに来たときは「食い殺してやる」みたいな顔をして吠えられました。
さすがにもうお年寄りになったので、牙は剥き出しにはしなかったですが、相変わらずよく吠えてました(笑)
前日は静かだったので、すっかりいることを忘れてました。子ども達に振り回されてたせいもあるけど。



そのあと顔を洗って朝ご飯。
あとで散歩に行くからと言われたので、寝室にお着替え。
部屋に入ってしばらくすると、扉の向こうからカツカツッという軽い足取りと、ふんふん臭いを嗅ぐ音。
犬。。。
ちょっとマジで、バイオハザードな気分でした。
吠えられたら面倒くさいので、息を殺して立ち去るのを待っていました。
廊下などに私の匂いがしてるので、他人がいることがバレちゃってるんですよね。
犬は好きなんですが、吠えてくる犬に対して友好的になるのは無理w



着替えて軽く化粧をしてリビングに行くと、子ども達から、だれ・・・?という顔をされましたが、めげない!
笑顔で手を振って、図々しくリビングに居座ります。
しばらく居ると思い出したように子ども達が近づいてきてくれます。
さすがに昨日からいるので、子ども達も慣れてくれました。
すると奇跡が!
長男くんがてこてこ歩いてくるので、諦めもせずに「こっちおいでー」と手を広げると、長男くんがニコニコしたままバンザイ。
抱っこのポーズです。



え?マジで?え?
思わず親友に「え?これ抱っこしていいの?していいポーズ?」と聞いてしまいました。
毎回、おいでと手を伸ばすと泣くか無視されるかしてました。
まさかの抱っこのポーズ!!!
私、この瞬間をずっと心に刻みたいと思います。
わくわくしながら抱きかかえても、長男くん普通にしています。
やったーと思った瞬間、さっき着替えたときにネックレスをしてしまったのを思い出して、急いで親友に長男くんをパス。
親友とお揃いで買った大切なネックレスです。



ネックレスをコートのポケットに入れ、長男くんを抱っこ。
触るのはいいけど、触られるのは嫌って感じだったのに、ついに抱っこをさせてくれた。。。
ここまで懐いてくれることは滅多にないらしいです。
嬉しい。
次に会ったときも抱っこさせてくれるといいな。忘れられてそう。



抱っこできてよかったぁという感じで、そのままお散歩。
少し離れたスーパーマーケットまで行きます。
長男くんをベビーカー。長女ちゃんの手を繋ぎながら歩きます。
これ、世の中のお母さんすごいわ。
長男くんが寝たので、ベビーカーを任してもらったのですが、上手く操縦できない。
四輪×2なので、ちょっとした動きでタイヤが変な方向に向かってしまいます。
難しい。
保育園とかの先生たちもすごい。
小さい子の相手ってほんと大変だもんなぁ。



散歩から帰ったらもうお昼です。
親友が忙しそうだったので、試しに長男くんのご飯をあげてみることに。
そしたら!
食べた!
ちゃんと食べたよ!
しかし長男くんの離乳食めっちゃいい匂いする!
ちょっと食べたくなる!
親友の手作りの離乳食、いい出汁を使ってるとかで、ほんとおいしそう。



お昼食べて、また子ども達と遊んで、長男くんが膝に乗ってくれたのが嬉しくて写メ撮ったりね。
うふふ。
長女ちゃんが懐いてくれたときも嬉しかったけど、長男くんには散々ギャン泣きされていたので、感動もひとしおです。
かわいい。
なんだかんだ遊んで、16時過ぎには帰ることに。
子ども達のお風呂の時間になってしまいますから。
子ども達と遊んだことによって、親友の負担が少し減っていたらいいなぁと思いつつも、私の相手もしていてくれたから、いつもよりも疲れさせてしまったかなぁとも思う。
邪魔じゃなければまたお泊まりしたい。



以前、「半身なんていない」みたいなことを言われましたが、やっぱり私にとっての半身は親友だと思います。
半身だからと言って、恋人同士になるわけじゃないんですよ。
自分と同じくらい大切な人。
もう一人の自分。
恋人とも、友達とも、少し違う。
この先何年経ってもこの気持ちは変わらないだろうし、例え離れてもずっと好きでいられる。
あ、でも離れ離れになるのは嫌だな。
今でさえ距離があるのがもどかしいんだから。



「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、いかなるときも自由で、平明で、対等な関係のまま、いつまでも離れずに、この世で最も美しい友になりましょう。」
親友のことを考えると、いつも中山可穂さんの『マラケシュ心中』を思い出します。
嫉妬もないというのは無理ですが、いつまでも友達でいると思います。
半身と離れることなんて無理ですよね。



あいしてる、あいしてる、あいしてる。
江國香織さんの「号泣する準備はできていた」に収録されている「熱帯夜」じゃないですけどね。
とてもとても大切な人。
何かあればすぐに駆けつける。
何もなくても、ただ会いたいと思ってくれるだけでも、すぐに駆けつける。
たくさんの愛を込めて、会いに行く。



あ、そういえばハグするの忘れてた。
今回はなんだか寂しがってたみたいだったから、ハグしようと思ってたんだ。
いつも気が利かなくて申し訳ないや。