奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

逆さに咲いた薔薇(氷川透)


逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス)

逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス)



<あらすじ>
若い女性が連続して狙われた。しかも、殺したあとに左足の小指を切断し、赤い靴下を履かせるという奇妙な事件。警視庁捜査一課の新人刑事・椎名梨枝は、捜査に行き詰まり、とあるサークルで知り合った年下の女性・祐天寺美帆に知恵を借りることに。そして捜査を続けるうち、この事件とまったく同じ内容が描かれた小説を見つけた。犯人はこの小説を模倣したのだろうか。犯人の動機とはいったい……。





以下ネタバレ

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いきなりキスしてきたり、梨枝を「お姉さま」と呼ぶ、浮き世離れした美帆が百合なんですが、安楽椅子探偵役である美帆は当然出番が少ないので、百合目的としては物足りないと思われます。



小説としては、
…あまり推理ものを読んだことがないせいでしょうか、それとも文章があまり好みじゃないせいでしょうか、ちょっとおしかったです。
読みやすいんですけど、所々に違和感を感じました。
梨枝のやっているテコンドーの説明があんなに必要だったんですかね。


っていうか、女性差別だの差別意識だのうるさいんですよ!
男社会である警察に、若い女性が入ったんだからしょうがないのかもしれないんですが、
ちょっと気になります。






梨枝と美帆の絡みがもう少しあるのと、事件の残虐性が上がるのであれば、続編期待です!


お嬢様系というか、乙女系というか、ちょっと変わった雰囲気のある祐天寺美帆だけなら『最後から二番めの真実』でも登場しているそうです。
女子大生時代の美帆です。