奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

村田さんの3月の新作

百合小説を探してネットをウロウロ。
そしたら、うれしい情報が。



村田沙耶香さんの新刊『タダイマトビラ』
新潮社より3月30日発売予定!



マジでー!
やったー!ヽ(´ー`)ノ



最近お気に入りの村田沙耶香さん。
クラスで浮いていた女の子との交流『マウス』、性について問う双作『星が吸う水』、セクシャリティについて考える3人の女性『ハコブネ』。
どれもお気に入りで、2回くらい読みました。
淡々としているのに吸い込まれるような文章。
前回の『ハコブネ』と前々回の『星が吸う水』が「性」について語っていたので、今回もそれで来るかと思っていたんですが、今回の『タダイマトビラ』は「家族」がテーマ。



――子どもを愛せない母の下、「理想の家族」を求め、家族を破壊した少女。苦しみの果て掴んだ世界に、驚愕の声が上がった衝撃の長篇!――



ということらしいです。
この人の作品って、「性」がテーマというよりも「他者との繋がり」がテーマのような気がします。
「他者との繋がり」を求めるのに、他の人と違う感性のために上手く繋がれない。
求めようとするほどに、自分が他人と違うような気がしてくる。
そのことに悩む登場人物もいれば、悩まずに受け入れてる登場人物もいます。
そこがおもしろいです。
そういう人もいるんだろうなぁって気持ちで読めます。



先程上げた『マウス』、『星が吸う水』、『ハコブネ』は店長の中では百合扱いをしているのですが、今回はどうなるのか読めません。
「家族」がテーマですから。
それでも百合の匂いがするのではと楽しみにしています。
『タダイマトビラ』3月30日発売予定です。
3月が待ち遠しいです。



そういえば、『ハコブネ』が「王様のブランチ」というTV番組で紹介されたみたいですね。
村田沙耶香さんのインタビューもあったみたいです。
そのせい、というかそのおかげで『ハコブネ』が本屋で平並べされているのを見かけます。
マイナー好きの店長としては、あまりバカ売れしないで、コアなファンがついていてくれればいいなぁなどと思ったりw
まあ、売れるのが一番ですよね。