奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

白羽のお鏡 情艶旅(風間九郎)


白羽のお鏡 情艶旅 (廣済堂文庫)

白羽のお鏡 情艶旅 (廣済堂文庫)



<あらすじ>
流浪の旅を続けていたお光はある日、持ち前のスリの技で人の良さそうな中年男の懐を狙ったところ、通りすがりの美少女・お鏡によって取り押さえられてしまった。しかも運が悪いことに、中年男の正体は、鐙谷宿の紋二親分であった。紋二の子分どもに色責めされたお光は、紋二の毒牙から逃れてきたお鏡と、間一髪のところで逃げ出すことができた。お互いの事情を知ったふたりは、一緒に旅をすることになるが……。







以下ネタバレ

                              • -

前半のお光とお鏡のイチャつきっぷりがすごいですね。



第二章では、紋二の薬のせいで眠ってしまったお鏡を、お光が介抱してあげるが、
次第にイタズラ心が沸き起こって、手足を縛って・・・みたいな展開に。


そして目を覚ましたお鏡に逆襲を受けたお光は、ずっと守っていた操を散らされてしまった。
豊満な体をしてるお光がまさか処女だとは思っていなかったお鏡は動揺。
紋二のところで鉄扇を振り回して、男たちをなぎ倒したときとは大違いのお鏡。


その後はお互い旅の事情などを話し、心を交わすようになる。
そしてそのまま・・・。





第三章では、紋二たちから逃げて、海女たちのいる村へと辿り着いたところ。
そこで加代という海女に出会い、村人たちにかくまってもうらうことに。


村人たちとお祝いをしたあと、お光とお鏡と加代でお酒を飲んでいたら、
「あたし、男はいいよ。もう、うんざり」
「ふーん。いい身体してるのに、もったいない……」
と、加代がお光の胸に手を伸ばしてきて、
「これは私のだ」
と、お鏡がお光の胸を触ったり。


まあ、そのあとは三人で・・・。





第四章では、紋二の手下が村に来てしまったので、海岸にある廃船の中にかくまってもらうお鏡とお光。
隠れてる最中なのに、我慢できなくなったとばかりに唇を重ねるお鏡。



なんかずっと女の子たちがイチャついてますwww







だけど残念なのが四章後半から登場してきた辰五郎の存在。
物語的には次へ進むための重要な役割なんですが、百合的にはお光とお鏡の間に入ってきた邪魔な存在にしか感じられません。


いくら必要とはいえ、三人で一緒に行動することないのに、、、



しかも、紋二とのひと悶着が終わったあと、お鏡の背中の刺青の本当の姿を見るために、あんな展開になるなんて・・・。
まあ最後の最後で辰五郎は物語から消えるんですけどね。



しかし、お光が「本当の女の歓びを教えてくれた男」ってセリフは一番なしだと思います。
散々女の子とやってて、、、







お鏡を氷のように冷たそうな少女と表現してて、
お光を豊満で暖かそうな女性と表現してたから、
つい、なつきと静留みたいって思ったr
( ´д`)=〇)´ν゚)・;'。




だけど、お鏡が忍びとして山で育った世間知らずな女の子で、しかも
「私の方が上手いぞ。それに、これは私のだ」
ってセリフで、
そうか、これは命と舞衣の関係だ!!と。
( ´д`)=〇)´ν゚)・;'。




すみません。脳内が舞-HiMEにまみれてて。
わかんない方はスルーしてください。
だけど、純粋で積極的にお光を求めてくるお鏡が可愛くて。
それがあんな・・・






時代小説ですが読みやすくて、表紙の雰囲気よりずっと明るい内容となっています。
後半はともかく、前半はかなりオススメしたい百合作品です。
続編もあります。