奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

わすれなぐさ文庫化!

某百合サイト、雨傘さんのところで言ったんですが、吉屋信子さんの百合作品、
「わすれなぐさ」が3月4日に文庫化です!


わすれなぐさ (吉屋信子乙女小説コレクション)

わすれなぐさ (吉屋信子乙女小説コレクション)



内容としては、
ブルジョアのお嬢様と生真面目な優等生の間で揺れ動く女学生をコミカルながら切なく描く長篇。


といった感じ。
未読なので読むのが楽しみです。


吉屋信子さんの作品は以前、「花物語」が上下巻で文庫化されているんですよね。


花物語 上 (河出文庫 よ 9-1) 花物語 下 (河出文庫 よ 9-2)




吉屋信子さんと言えば、元祖百合小説家!
エス小説、乙女小説の伝説的存在です。



しかし読むにはちょっと高いんですよね。
伝説的な作品を安く読もうとするな、と言われればその通りなんですけど。。。





「わすれなぐさ」以外に知っている百合小説といえば、



・伴先生
 夢と希望に満ち溢れた新任教師、伴三千代。心優しき人々に囲まれながら、ひたむきに少女を愛す彼女がやがて出会う数奇な運命とは―。



・屋根裏の二処女
 寄宿舎を舞台に、二人の“処女”の愛と尊厳を描き上げた信子の原点というべき重厚なる半伝記小説。
 その内容故に、現代まで「禁断の書」として秘かに語り継がれた物語の真の全貌を、今、時空を超えて明らかにする。



・黒薔薇
 22歳の春、瀧川章子は地方の町立高等女学校へ教師として赴任する。校長が生徒のMensesの調査を命じたのに一人反抗し、早くも職員室の注意人物になってしまう。そんなとき、授業で出会った美しい樋口和子という生徒にひかれてゆく。同性を愛慕することの恐ろしさと反自然的な感じに脅かされつつ、苦悶する章子…。交流を重ねるなか、二人を襲う悲劇!!
 大正~昭和の大流行作家・吉屋信子が生涯に一度だけ主宰した個人雑誌『黒薔薇』。この中から表題作、珠玉の作品をセレクト。可憐でせつない“エスの世界”、乙女たちの憧れと夢、苦悩と孤独。全編、全集未収録作品。



・返らぬ日
 「美しいこのひとは私のこいびとよ!」―日本橋の乾物問屋の妾腹の娘・彌生と、上海生まれの早熟な少女・かつみ。やさしい桃色のためいきのような二人の友愛は「あぶのうまる」?
 少女の日の哀愁とユーモアに満ちた幻の傑作「返らぬ日」など、女学生をめぐる小説とエッセイ全7篇を収録。女学生の哀歓を描き切った、『花物語』の姉妹編ともいうべき初期作品集。




こんな感じですかね。
実はほとんど未読。読んだのは「黒薔薇」くらい。
ですが、あらすじを見る限りどれもエスという姉妹的な儚い感じではなく、恋というはっきりとした感情っぽいですよね。



みんな文庫化されないかなぁ。。。


吉屋信子乙女小説コレクション」の1巻目である「わすれなぐさ」が文庫化ってことは、
おそらく同コレクションの「伴先生」と「屋根裏の二処女」も文庫化されそうなんですよね。


くっ、「屋根裏の二処女」この間買っちゃったよ。。。orz