手触りが
今日ふと、河出文庫のカバーの手触りが好きだと思った。
よく分からない意見ですみません。
まあこのブログ内で分かりやすい意見なんてほとんどないんですが。
旧版の方のカバーです。
白い背表紙に紺色が素敵な古本屋でしか見かけないアレです。
本文のインクのカスレや滲み具合も好きです。
他の文庫でやられたらイラッとするけど、旧版河出なら許す。味があるから。
カバーが白いから手垢とかで汚れてるのもあるけど、ほぼ傷がないのもまたいい!
10年以上前の古本なのに割ときれい!
店長のお気に入りの松浦理英子さんの作品がほとんど河出文庫だから余計好きなのかもしれないんですけど。
角川文庫や新潮文庫もまあまあの手触りだけど、何度も読むとカバーがボロくなるのがちょっとなぁ。
古本屋ではきれいなのを探すのが難しいくらい。
集英社のも傷つきやすかったけど、数年前から新カバーになったしなぁ。
中山可穂さんの赤い背表紙が、明るい藤色になったのだけは解せない。
背表紙をみんなパステル調にしちゃうんだもんなぁ。
中山可穂さんの作品がパステル調って、おい。
黄色だの水色だのの中で藤色を選んだのがせめてもの救いか。
そんなカバー談義を元に戻せば、河出文庫の話なんですよ。
こちらもカバーデザインを数年前にリニューアルして、全体的に目立つ黄色仕立てになりました。
好きか嫌いかと言われれば、嫌いじゃないけど、前のが好き過ぎる。
でも許せないのが、カバーの折りが雑なところと、新品なのに汚れがあったりするところ。
もうちょい気合い入れて作れよ、印刷屋!
今日、吉屋信子さんの新装版『小さき花々』を買ったときも、んーーー?と思ったけど購入。
マシなのを選んだからまだよかったが。
しかし、『小さき花々』高くないか?
240ページ以下なのに861円(税込)ってあなた。
やっぱり伝説的な作家だからなのかな。
単行本もちょっと高いもんな。
河出文庫30周年のしおりがなぜか3枚入ってたから、今回は勘弁してやろう。