奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

笑えよ

百合な話のカテゴリーにしてますが、百合じゃないっす。
たぶん、BL?


先日、本屋で見つけた気になる本。
工藤水生さんの第6回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作のデビュー作『笑えよ』。


  笑えよ (ダ・ヴィンチブックス)



帯の「――おれ、女のひとがだめなんだ」で、ああ、って気分であらすじを拝見。
amzonに詳しいあらすじも載ってました。↓


進学校に通う高校2年の柏木葉は、偶然、同級生の橋立が同性である仲平に想いを寄せていることを知る。成績優秀でありながら、それをひけらかすこともなく常に穏やかな橋立。彼のために何かしたいと思った葉は、二人と同じ予備校に通っていたこともあり、「一緒に勉強しよう」と誘い、次第に彼らとの距離を縮めていく。運動神経が良くクラスの中心にいるモテ男という印象の仲平だったが、彼にも人に言えない悩みがあって……。
友情や恋愛を超えてつながる彼らの在り方が、割り切れない現実にもどかしさを抱えていたあの頃の気持ちを呼び起こす。青春がぎゅっと詰まったラストシーンは、切なくも清々しい。

カバーイラストを担当した渡辺ペコさんの
「マンガに親しんできた新しい人のみずみずしい小説、とてもよかったです。」
という言葉が気になり、購入は見送り。



たぶん、文芸慣れしてない漫画世代の粗い小説を、良く言えばこうなるんだろうなって感じです。
それでも読んでみたいです。
同性の同級生に対して秘かに想いを寄せている男子高生に、主人公がなんて言葉を掛けるのか。
「彼のために何かしたい」と主人公は本当に思ってやるのか。
男子高生の恋が報われる感じはゼロですが、それをどう持っていくのか。



裏の帯に「タイトルがとても好きだ。『笑うな』じゃなくて『笑えよ』。」云々って書いてあったのも気になります。
内容を読んでいないので、この言葉が何を表しているのか分かりませんが、たぶん店長も「笑えよ」って言いたくなるタイプです。
馬鹿にして笑いたいヤツは笑えばいい。
同情して可哀相なものを見るような目をするくらいなら笑ってほしい。



特に店長は、可哀相とか思われたくないです。
辛いこともあるし、嫌になることもある。愚痴だってこぼす。
でも可哀相なんかじゃない。
「レズなんてキモい」「彼氏はいるの?」「結婚したくないの?」そんなの聞き慣れてしまいました。
だから、一緒にいるときにそういう場面に居合わせたからといって、可哀相なものを見るような目をしないでほしい。
全部笑って適当に流してればいいだけの話。
ましてや、異性の恋人や結婚の話なんて、恋人のいない独身女性だって同じ気持ちで聞いてるもんなんだからw
店長がしょうがないって笑ってるんだから、一緒にしょうがないと笑ってほしいです。


「笑えよ」