奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

君を忘れない

先月半ばに親友から3人目を妊娠した報告がありました。
2人目が産まれてまだそんなに経ってないのに何言ってんの!?という気分でしたが、授かったのなら母子ともに元気で居てほしいと願うばかり。
まだ初期だからどうなるかわからないというのが先の報告だった。
それが今週の月曜日に「3人目は小さくて心拍も確認できなくて、流産の可能性が高いかもしれない」と連絡が来きました。
こういうときになんて声を掛けていいのか分からず、「ツラかったら呼んで。いつでも駆けつける」くらいしか言えなかった。



そして11月9日の朝、「昨晩から朝にかけて出てきた」と親友からLINEが来ました。
本当はこういうデリケートな話は書くもんじゃないと思うけど、書いてないと忘れてしまいそうで…。
絶対忘れたくないから書くしかないんです。
「トイレに流してしまうハプニングもなく、ちゃんと出てきたときに手で受け止められたからよかったよ」と親友は明るく書いてた。
でも「今日が3人目の命日だわ」の一言で泣きそうになった。
親友が赤ちゃんを手で受け止めた。これが最初で最後の母子の触れ合いになってしまった。
親友は気丈に振る舞ってるけど、悲しくないわけないよな。
「母体を苦しめることなく、子供らが寝たあとにソッとでてきて、ほんとう良い子だった」
私もそう思う。お母さんのために頑張った優しい子なんだろうな。



今日は安静にね、とLINEを送った後に親友から「ほんとはすぐ会って抱きしめてもらいたかったよ」と言われた。
「私も今すぐ行きたい。平日か休日でも都合のいい日を言ってくれたら会いに行く」と断ってしまいました。



そのあと仕事しながら、1人目2人目が産まれたときのブログを読み返していました。
大好きな大好きな親友。
私こんなとこに居ちゃダメだ。すぐに会いに行かなきゃ。
そう思って急いで仕事を終わらせて、午後半休を使って親友に会いに行きました。
神奈川で働いているせいで、親友に会いに行くのに2時間も掛かってしまいました。
少しの時間、顔を見るだけだからと会いに行きました。



2人の子供もいるし、親友のご両親も居たので、あまりしんみりとした話は出来ず、2人の子供の成長っぷりを楽しんでました。
帰り道、途中まで見送ってもらってるときに、最近の夫婦の話やご両親との話を聞いた。
家族って難しいよなぁ。
とりあえずいつか旦那は殴りたい。



ちゃんとした言葉も何も出てこなかったけど、別れ際にハグをしました。
本当はもっとちゃんと痛みを取るように抱きしめてあげたかったけど、そういうのはあまり得意じゃなくて、不器用に肩を抱くくらいしか出来なかった。
会った瞬間に力いっぱい抱きしめてあげればよかった。
強く手を握ってあげればよかった。
後悔はいくらでも出てくる。
それでも、すぐに会いに行かなかった後悔をしなくてよかったので、その点だけは自分を褒めたい。



親友に何かあったとき、いつも思う。
なんで私は隣に居ないんだろう。なんでこんなに遠くにいるんだろう。
親友にはもう家族がいて、私は親友の家族じゃない。
それぞれの人生があるのだから、すぐ傍にいてあげられないのはわかってる。
それでも歯がゆさを感じる。
とてもとても大切な人。
苦しまず幸せに生きてほしいと願っています。