満ち潮の夜、彼女は(早見裕司)
- 作者: 早見裕司
- 出版社/メーカー: 理論社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
<あらすじ>
海の近くにただずむ全寮制女子校「ガリラヤ学園」。学園を出ていくバスを見送り、未佳子の夏休みが始まる。学園には、問題のある5人の少女と、2人の教員が残った。未佳子が部屋に戻ると、同室の衣良がいなくなっていた。いつものことだと思っていたが、夕食の時間が近づいても戻ってこないため、室長である未佳子が衣良を探しに海へと向かう。未佳子はそこで不思議な空気を纏った転校生・渚と出逢った。そしてその日を境に、次々と人が消えていく。犯人はだれ?その目的とは?血を抜かれた無傷の変死体、隔離された学園、少女たちの忘れられない夏休み、そして……。
以下ネタバレ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
あれー?(・∀・)
この小説、やたらとルビが多いな。
なになに?
「小学6年以上ルビ付き」
はっはっはっ。どおりで。
○| ̄|_
いや、でもまぁ、落ち込むようなもんでもないんで、別にいいんですが。
小学生に百合を広めようという試みだと思えばいじゃないですか。
同性愛はふつうのことなんだということを子どもたちに伝えるという試みd
うっさい( ´д`)=〇)´ν゚)・;'。百合万歳
個性豊かな問題児たちのキャラクターがおもしろく、文章も読みやすくてすぐに読み終わりました。挿し絵も独特で気に入ってます。
ただひとつ不満があるのは、個性豊かな少女たちの特徴がメインにならないこと。過去になにかあるっぽいけど、教えてくれないんですよね。
そうゆうのが好きな人にはいいですが、店長的にはちょっと惜しい。
ひんやりとした唇が、自分の唇にそっ……と触れるのを感じて、未佳子はまた、体がしびれたようになり、動けなかった。
とか、
ざんげなんか、必要ない。自分は渚が好きだ。そのとき未佳子は、心の底からそう思えたのだ。分かった、と言ったほうが正しいかもしれない。
とかいった感じで、少女への片想いとか三角関係とか百合な見どころはいくつかありましたが、これを恋と言っていいものか。オチを知ってしまうとなんとも。
微百合といった感じで。
同じ夏は二度と来ない、夏の大切さを感じさせてくれる一冊。
基本はホラーなので、少しだけ残酷な描写が入りますので、そこらへんはご了承ください。
ええ、蓼科先生の食事のシーンをリアルに想像してしまい、気持ち悪かったです。