放浪の家政婦さん(小池田マヤ)
- 作者: 小池田マヤ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/07/08
- メディア: コミック
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<あらすじ>
学者の父親を持つ女子中学生・幸子のもとに、ある日家政婦がやってきた。身長185センチ、仕事の腕はピカ一で料理上手で、男女問わずモテらしいが、お世辞にも美人とは言えない家政婦・小田切里。口が悪くて態度のデカい里に第一印象は最悪だった幸子だが、里の作ってくれたおにぎりが彼氏とのキスの感触を忘れさせてくれたり……。
以下ネタバレ
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さすらえる家政婦・里の連作短編3話と、結婚を機に浮上した心の澱に揺う女性を描いた読切1話を収録した、小池田マヤの初短編集!
百合姫編集部さんのブログに紹介されていたので試しに買ってみました。
初めて読んだ作家さんですが、里のキャラがすごく気に入りました♪
男っぽい風貌とデカい態度で言う「メイドさん」が笑えます。
そして、美人じゃないのに男からも女からもモテる雰囲気が素敵です。
つき合い始めた彼と二週間で飽きてしまった女友達が、里のもとへやってきて、
「…またよ、里。いつものパターン。年々サイクルが短くなるわ。どうして私、誰の事も愛せないの?」
「…やめなよ茗子」
「里が一番好き……」
「やめなって」
冷たくしても、強く突き放すこともできずにいる里。
また、好きな女性のために身を引き、
「私がいると先生の邪魔だったから…辞めた」
「…恨んでいるの?」
「愛してたよ」
そしていなくなっても忘れられずそっと涙を流す。
あー、もうっ!
すごく魅力的なのに、全部書き出せないですね。
ひねくれてぶっきらぼうな優しさが素敵です。
2話目の若奥様との攻防も好きです。
奥様が、里に旦那さんを取られるんじゃないかと心配しまくってるのに、当の里は飄々としてるんですよね。
里は男とも寝るけど、女の方が好きなんじゃないかなって、描写がいくつか。
旦那さんを盗らないでほしいと泣く奥様に、
「…まいったな。泣くなよ。そんなに好きなの?」
「愛してるの」
「わかった!今 言った事忘れんじゃねーゾ」
と奥様の頬に軽くキスをして、
「あーあ、も〜っ!あんたホントかわいいなっ」
と涙を拭うようにまた頬にキスをする里。
男には冷たいですけど、女にはなんか優しいです(笑)
里のシリーズは3話で一応終わりみたいですが、もっと読みたいです。
主に、里の女性関係www
( ´д`)=〇)´ν゜)・;'。
男も女も誰ともつがいたくないなんて
それでも一人が淋しいなんて
理屈じゃないのよ
その人に会ったとたん
世界は急に輝いて見えた
今でも忘れない
笑えるけど切なくて、
シリーズ続編を願うほどオススメします!