雨の塔(宮木あや子)
- 作者: 宮木あや子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/11/26
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
<あらすじ>
「美しい少女たちの美しい孤独。ここは「世界の果て」。捨てられたわたしたち。いちばん孤独なのはだあれ?(帯より)」
衣服も食料も好きなだけ手に入るが、自由と情報を一切手に入れることができない、岬にそびえ立つ資産家の娘だけが入学できる学校。そこに入学した矢咲。先に来ていた同室の小津。矢咲たちと同じラプンツェルと呼ばれる塔に住む三島と都岡。高校を卒業して入れられたこの陸の孤島で、孤独を抱えている4人の少女たちは出逢い……。
作家さんのブログで紹介されていた冒頭が読めるところ
http://books.shueisha.co.jp/tameshiyomi/978-4-08-774896-3.html
担当さんが書いた書評
http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/071126_book02.html
以下ネタバレ
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
5話1話短い百合があるという『花宵道中』でデビューされた宮木あや子さんの、書き下ろし百合小説。
鳩山郁子さんの表紙がいい感じで雰囲気を出してくれてますね。けっこう好きな装丁です。
本の作りも綺麗なんですが、匂いや風景の書き方が綺麗な作家さんです。
しかし設定がいいだけに、160ページくらいってのは少し短いですね。春から冬にかけてだから、一年近く時間の流れがあるんですが、もう少し描写してほしい箇所があった気もしました。
うーん、最近濃いのばかり読んでいたせいか、店長には少し薄味だったかも。
いや、キスもベットシーンもあるんですよ。嫉妬や片想いも。
でも綺麗過ぎて。。。
それにやっぱりページ数がなぁ。
いや、店長がやたらと期待し過ぎたのがいけなかったのか?
いろんな百合サイトで話題になっていたから、ちょい気張り過ぎた?
きっと前情報ない状態だったら、すごくハマってたと思います。
それに最後の方はずーんっと来て泣きそうになりました。
ねえ誰か。
誰でも良いから。
今、私がここに立っている意味を教えてくれませんか。
°・(ノД`)・°・
帯の「いちばん孤独なのは、だあれ?」ってセリフがキますね。
ある意味ではみんな孤独ですよ。でもこの娘の孤独は本当に切ない。
ハッピーエンド主義の店長としてはこの展開は苦手です。
誰が誰に恋をして、誰と誰が結ばれるかは自分で確かめてください。
個人的には都岡を気に入ってます。自称・三島の奴隷ですが、もうちょい素敵な奴隷っぷりを見せてほしかったですね。(いくら奴隷と言ってても、友だちなんだから無理か。)
最後にそれかよ( ´д`)=〇)´ν゜)・;'。ごめん