奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

新聞コラムで読むSM

土曜日の朝日新聞に付いている「be」。
気が向いたときに読んでいますが、今日は松井冬子さんという画家さんの記事が気になったので、ちゃんと読みました。



その記事の一つ、4面の「再読」。
今回のお題は「Mの世界」。
松井冬子さんとは全く関係ない記事ですw



谷崎潤一郎谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』
種村季弘ザッヘル=マゾッホの世界』
鹿島茂『SとM』
ポーリーヌ・レアージュ『O嬢の物語』



上記の本が紹介されていました。
本よりも興味を引かれたのはコラムの冒頭部分。



以下勝手に流用↓



「Mは身勝手のM」と唱えたのはイラストレーターのみうらじゅんさんだ。これには「SはサービスのS」という、対をなす続きがある。「Sは、実はMをいじめる役ではなく、あくまでもMを喜ばすために存在する」というのである。
虐げられ、辱められたがっているマゾヒストの望みを絶妙に察して奉仕することこそサディストの使命。つまり、まずMありき、Mこそ快楽の世界の王ということになる。



谷崎潤一郎さんの『谷崎潤一郎マゾヒズム小説集』の解説に載っていた言葉らしいです。



これとよく似たことを松浦理英子さんが言ってました。どこで言ってたか思い出せないんですが。
「sadist(サディスト)」の「S」は「slave(奴隷)」の「S」であり、「masochist(マゾヒスト)」の「M」は「master(主人)」の「M」であると。
だから先述の「Sは、実はMをいじめる役ではなく、あくまでもMを喜ばすために存在する」と同じことが言えるんです。



自分勝手なSなんて三流っすよ。
Mの望むことを先に読み取ってこそのSです。
松浦理英子さんの言葉は衝撃的でした。店長的にw



まあそんなSM話が新聞に載ってるのも衝撃的ですがw