あなたがほしい(安達千夏)
学校の帰りに本屋で「あなたがほしい」を見つけました♪
新しい表紙になってて、正直そっちの表紙のほうが雰囲気出ててよかったな。
でもネットに表紙の画像がないのが残念。
ちなみに内容はこんな感じ。表紙は文庫の古い方の。
- 作者: 安達千夏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2001/09/01
- メディア: 文庫
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<あらすじ>
男を抱くことはできても、愛せない。女を愛していても、抱き合うことをおそれてしまう……。
ハウジングメーカーで働くカナは、7歳年下の友人・留実に片想い中。中年の建築家・小田に抱かれているときも、考えているのは留実のことばかり。しかし、留実との友情を壊したくないと思うと、触れることさえ臆病になってしまう。小田との官能と友愛に充ちた関係に癒やしと安らぎを覚えるも、留学中の留実の不在に、カナの秘めた想いは次第に募り……。
以下ネタバレです。
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ん〜簡単に言えば、年下の女の子に片想いしている女性と、その男友達とのやり取りって感じでしょうね。だから、レズビアンものというよりは、男女の友情ものなのかも。
ノン気の女の子をこっちの道に引き入れてしまう恐怖。
お互いが、お互いの「帰る場所」になれたら。
たまに描写がめんどくさくて、投げ出したくなるんですが、乗り越えればおもしろくなる……はず。
留美の出番がほとんどないのが残念です。小田とのシーンが多いのでビアンオンリーを期待してる人には物足りないかも。
しかし、小田のような男友達いいですね。
特殊な家庭環境に育ち、家に対して特別な思い入れがあるカナと小田は、恋人になることはなく、戦友みたいなもので。小田のほうが大人の男性だからか、カナの恋の相談にのってくれるし、いろいろと後押ししてくれる。
カナの留美への想いを確認するように、いろいろ聞きながらセックスするシーンはちょっと好きかも。
恋ではない、だけど友情よりもしっかりとした繋がり。
「あなたがほしい」これほど切実な言葉もないですよね。
叶わないとわかっていても願わずにはいなれない、望まずにはいられない。
もどかしくて切ない片想い、共感してしまいました。
ちなみにこれが小説内で出ていた『サーモンベリーズ』。
孤独なふたりの女性が愛し合うまでの話だそうです。
ちょっと見てみたいな。だけど、他の国では再生できない可能性がありますって…?日本はセーフみたいですが、そうゆう商品があるんですね。知らなかった。
あと『テルマ&ルイーズ』。
そして『月の瞳』。
『月の瞳』は有名ですが、まだ一度も見たことがありません。けっこう好評みたいなので、是非とも見てみたい。購入は難しいだろうから。