サイゴン・タンゴ・カフェ(中山可穂)
- 作者: 中山可穂
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/02
- メディア: 単行本
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<あらすじ>
『サイゴン・タンゴ・カフェ』、インドシナ半島・ハノイに取材に訪れた孝子。偶然足を踏み入れたカフェには、国籍も年齢もわからないタンゴに取り憑かれた女主人がいた。孝子は何度かカフェに足を運ぶうちに、女主人が20年前に失踪した作家・津田穂波ではないかと気づく。孝子の上司が探している伝説の小説家。そして孝子は、彼女の口から20年前の真実、長い長い恋の話を聞き出し……。
以下ネタバレ
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5話の短編中、レズビアンの恋愛を描いているのは表題作「サイゴン・タンゴ・カフェ」だけです。
作中で出てくるレズビアンと公言している寡作の小説家が、どうしても中山可穂さんとかぶってしまいますね。
「著者の新境地。いずれ劣らぬ珠玉作品集。」
というだけあり、男女の不倫や家族の問題、猫の話など、内容は様々。
それに、レズビアンたちの三角関係ってのは初・・・
でもないですね。
『深爪』でやってましたね。
でも中山作品で多いのは、旦那持ちの女性との不倫な気がします。
個人的には表題作と、旦那の浮気相手と旅行に行く「バンドネオンを弾く女」が気に入ってます。
タンゴと異国の雰囲気がある意味マニアックで、読む人を選ぶかもしれませんが、中山さんの美しい文章は相変わらず。
是非とも堪能してほしいです。