奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

その桃は、桃の味しかしない

前にちらっと上げた百合じゃない小説『強欲の羊』が意外とおもしろく、あっという間に読み終えてしまいました。
ミステリーなので、伏線を読み取るのがおもしろかったです。
短編5話なんですが、最後の1話が他の話とリンクしていておもしろく読めました。
間を置かずに一気読みがおすすめ。



しかし、あっという間に読んでしまったため、ネタ不足です。
部屋に読んでない百合小説はいくつかあるんですが、いまいち乗り気になれず、、、
なので今、松浦理英子さんのナチュラル・ウーマン』読んでます。
『セバスチャン』とどっちにするか迷ったんですが、ラヴいのが読みたかったので『ナチュラル・ウーマン』にしました。
読んでて泣けてきます。
主人公・容子(Mっ子)視点で話は進むんですが、容子の言葉によって花世(Sっ子)がすごく傷ついた顔をするんですが、当の容子は気づかない。
どうして花世が自分をこんなにも傷つけるのか分からず、それでも好きだから痛みさえも嬉しい。
「いや、おまえの発言のせいだよ!」ってツッコミたくなります。
あんなにも花世が愛の言葉を囁いていて、自分にとって容子がどんだけ特別か伝えてるのに、自分の気持ちばっかで容子は全然気づいてない。
何回好きだと言えば伝わるんだろうか。何回特別だと言えば信じてくれるんだろうか。
気が狂いそうなくらいこんなにもあなたが好きなのに、あなたは違うの?
マジ切なくて泣けます。
そういえばレビュー書いてなかったですね。
時間見つけて書きたいです。




そんな『ナチュラル・ウーマン』語りもいいんですが、ネットで見つけた百合小説情報。



その桃は、桃の味しかしない

その桃は、桃の味しかしない



この小説、前に百合っぽいかもと騒いでたやつ
2ちゃんに「百合エンド」って書いてあったんですが、真偽は定かじゃないですw
でも内容は好きそうなので、時間があったら読みたいです。


<あらすじ>
高級マンションの一室で暮らす、わたし・奏絵とまひる。一緒に住んでいるにもかかわらず、わたしたちは、姉妹でも友達でもなかった。ふたりの共通点は、同じ男性の愛人であること。「この日々が永遠じゃないことはわかっている。けれど、永遠なんて、どこにもないのだから、それで構わない」。そう割り切って始めたはずの奇妙な共同生活。だが、食事をともにする機会を重ねるうち、奏絵は、まひるとの生活を、大切なものへと思い始めている自分に気づく――中華風スープ、冷やし豚しゃぶ、ビーフシチュー、桃、ピーナツバターとツナのサンドイッチ、オムライス、そうめん、納豆汁、お粥――恋敵と食べるごはんは、どうしてけっこう美味しいんだろう。愛しすぎることも、憎みすぎることもできないふたりの生活を、丁寧な筆致で描く。大ヒットとなった小説集『ハニー ビター ハニー』以後、小説家として活躍の幅を広げ続けてきた著者が満を持して放つ、初の本格長編小説。


恋愛じゃなくても、女性同士の奇妙な関係は好きです。
友情と呼ぶには好き過ぎて、恋情と呼ぶには穏やかで、愛情と呼ぶには足りなくて。
いいですよねぇ、そんな小説が読みたいです。
新風舎から出ていた早川倉理さんの『シークレット・シーズン』がものすごく好みでした。
またあの人の作品読みたいなぁとか思うけど、無理かなぁ。
もったいないです。。。