奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

映画「アデル、ブルーは熱い色」

先日ついに「アデル、ブルーは熱い色」を観てきました!
泣きました!w
2回観ました!w
ということでネタバレ感想を書きたいと思いますので、まだ観ていない人はスルーしてください。






<あらすじ>
運命の相手は、ひと目でわかる――それは本当だった。高校生のアデルは、道ですれ違ったブルーの髪の女に、一瞬で心を奪われる。夢に見るほど彼女を追い求めていたその時、偶然バーでの再会を果たす。彼女の名はエマ、画家を志す美学生。アデルはエマのミステリアスな雰囲気と、豊かな知性と感性に魅了される。やがて初めて知った愛の歓びに、身も心も一途にのめり込んで行くアデル。数年後、教師になる夢を叶えたアデルは、画家になったエマのモデルをつとめながら彼女と暮らし、幸せな日々を送っていた。ところが、エマの絵の披露をかねて友人たちを招いたパーティーの後、急に彼女の態度が変わってしまう。淋しさに耐えかねたアデルは、愚かな行動に出てしまうのだが――。(映画パンフレットより)




ブログ内で何回もこの作品について話題に載せていました。
こんな感じで↓


ブルー・イズ・ザ・ウォームスト・カラー(英題)
アデルの人生
アデル、ブルーは熱い色
アデル、ブルーは熱い色
アデル、ブルーは熱い色




海外の学生が何年生で何歳になるのか分からず、アデルが高校2年生って言ってたから17歳なのかと思ってましたが、過去記事に年齢が載ってました。



アデル15歳!?Σ(゜д゜ )



マジか〜。。。
友達とかすごい大人だねぇ。。。
男の子と知り合ったら4日でヤるって言ってたけど、なんかもうそれ20代後半のOLさんみたいっすよ。。。




以下ネタバレです。






文学が好きな普通の高校生のアデル。
1つ上のトマから好意を寄せられ、周りから冷やかされながらなんとなくトマとデートをすることに。
トマとの待ち合わせ場所に向かう途中、女性と肩を組んでいる青い髪の女性を見かける。
視線を交わし、その姿に釘付けになるアデル。
映画を見ながらトマからキスをされ、それに応えながらもどこか冷めているアデル。



トマがアデルにメロメロな感じがなんとも切ない・゜・(ノД`)・゜・



その日、アデルは青い髪の女性の夢を見る。
もういきなりエロいっすよ〜ヽ(;▽;)ノ
青い髪の女性にされてる夢を見て、現実で自分でしちゃってびっくりして飛び起きるアデル。
ちょwちょwちょw長いよwwwと思わずにいられない。




これ、3時間分全部感想書いてたらキリがないので、店長が泣いてしまったポイントのみ上げていきます。
個人的な感情移入があるので、泣きポイントがおかしいですけどスルー推奨。



友達からトマとのデートのことを聞かれ、はぐらかすアデル。
トマと顔が合わせられず、早々に立ち去ろうとするが、途中でトマに引き止められる。
「きみのことが本当に好きだから」と言うトマに何も答えられないアデル。
トマの顔を見つめながら何度もキスをします。
もうこの時点で青い髪に惹かれてるんだから、そんなに男の子の顔を見たからって何も答えなんて見つからないですよ。
どうすればこの人を好きになれるだろうかって顔しながらキスをして、最後までしてしまう。
ここらへんで泣けてきました(T▽T)
終わったあとにトマに背を向けているアデル。
周りもしてるから、気持ちに応えたいから、好きになりたいから、とかそんな理由でしちゃう女の子が切なくて嫌です・゜・(ノД`)・゜・
そんなのお互い傷つくだけじゃん・゜・(ノД`)・゜・
ちなみにベッドシーンで一部ぼかしが入っているのでビックリしました。
アデル役の女優さん当時20歳くらいのはず。
フランス映画すごいなw




このあとトマとお別れをし、女友達からキスされて、ノンケ怖っ!!Σ(゜д゜lll)ってことになって、男友達がゲイバーに連れて行ってくれて、青い髪の女性エマと再会します。
エマには2年付き合ってる彼女がいて、お友達状態っぽいけどやっぱり惹かれ合い、デートして、初めてのキスをする。



このキスシーンめっちゃ可愛かった!!!(゜Д゜)ノ



公園で寝転びながら話をするアデルとエマ。
話をしながら段々と近づいていく。
エマの身体に、その横顔に、その唇に欲望を隠しきれないアデル。
でもキスしたあとの「キスしちゃった」っていう顔と、好きで堪らないっていう態度がもう可愛くてwww
そしてそのあとの「衝撃的な愛の7分間」。
ええ、長かったです。
トマのときとは全然違いました。
道具を使ったりする10分っていう前情報があったので、多分道具の3分が編集されたんでしょうね。
女優さん達、体張ったというのに、、、



やっと結ばれた二人は、お互いの家に遊びに行くことに。
裕福で自由を求める芸術家肌のエマの家族。
子供が好きだから教師を目指しているというアデルに道を決めるのは早いと言います。
平凡で安定を求める小市民なアデルの家族。
絵を描いているというエマに収入の不安定さを心配してくれます。
高校生のデモ活動に参加するアデル、セクマイのレインボーパレードに参加するエマ。
お互いの育った環境や考え方が違うことが、お互いに惹かれていく要因であり、ほんの小さなズレが生まれる要因だったりします。



数年後、教師になったアデルは、画家になったエマの絵のモデルをしたり家事をしたり、エマとの時間を幸せに過ごしていました。
エマの絵のお披露目パーティーして、インテリな友達ばかりで居心地悪くて、エマが女友達と仲良くしてるのに嫉妬して、寂しくてつい馬鹿なことしちゃって……これ以上書くとネタバレになるので、感想はここまで。




とりあえずあと2箇所泣けたシーンは、エマとアデルの喧嘩するシーン。
あんなにも激しく怒るなんて店長には無理です。
必死で謝るアデルが可哀想で泣けてきました(T▽T)
お母さんに怒られた子供みたいに泣いてるんだもんなぁ。
許してあげてよ、こんなに謝ってるんだし。
せめて話だけでも聞いて、、、



もう1箇所は喫茶店のシーン。
こんなにも好きで好きで仕方なくて、息もできなくなるくらいなのにどうすることも出来ない。
途中「ちょ!?お客様!!?Σ(゚д゚ )」気分になりましたが、そこはスルーして、アデルとエマの辛さに感情移入しました。
こんなにも好きなのに、、、



・゜・(ノД`)・゜・




15歳だったアデルが18歳の誕生会をして、エマの髪が青から金髪に変わる頃には大学院を出て教師になっていて、リーズの子供が3歳になってたことを考えると、10年以上の付き合いになりますよね。
昔のレズビアン映画にありがちな差別や偏見というものが感じられず(多少ありましたが)、どこにでもいる恋人同士の普通の恋愛映画って感じがしました。
だからこそ感情移入して泣いてしまいました。



観てればすぐに分かるんですが、この映画、そこらじゅう青だらけ。
遠くのエキストラまで青い服を着ているので、監督の凝りようが伝わってきて面白いです。
そのせいでデニムばっかり履いてるのはちょっと残念ではありましたがw
アデルの世界は青(エマ)に彩られていました。
だからアデルの世界に別の色が入ってるシーンを探すのは面白いです。
青の対比として赤がたまに出てきます。それはどんな時か。
アデルが赤や黒を着ている時があります。それはどんな時か。
他にも印象的なシーンには様々な色が使われています。
色マニアとしてはその色使いにニマニマしますw



アデルが主人公なので、ついついアデルばかり見てしまいます。
軽く開けた口、だらしなく寝そべる姿、あまりきれいとは言えない食べ方、意外と低い声、子供のような泣き方、大きな口を開けて笑っていたと思ったら、冷めたような笑顔を見せ、どこか遠くを見つめる瞳。
すべてが可愛らしく映ります。
特にお気に入りはエマと初めてキスしたシーンと、職場の同僚と飲みに行った時に見せた妖艶な表情。
すごく綺麗でした。
なんだかすごく気に入った作品になりました。待ってた甲斐がありますw




食事をしている姿、寝ている姿、友達と笑い合ってる姿、恋人と愛し合ってる姿、すべてが生々しく、アデルの人生を感じずにはいられない。
まだ観に行っていない人は、是非ともこの愛しくも切ない恋を体感してください。




原作の翻訳版も絶賛発売中です。

ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude

ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude


原作では主人公の名前がクレモンティーヌですが、映画では女優の名前アデルを起用。
その理由について監督のインタビュー記事がありました。
http://www.webdice.jp/dice/detail/4155/



原作かぁ(´∀` )
絵が好みじゃないので購入する気はありませんでしたが、映画とは違ったオチが待ってるらしいので、ちょっと気になります。