奇妙な店長の戯言部屋

百合好きオタによる妄想と百合の戯言な日々

言葉って難しいですよね

オリンピックで公開プロポーズ(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160816-00000090-dal-spo)とかやっていて、すごく幸せな気分になるのに、ほんと日本は遅れてるなぁと思わざるを得ないですよね。
ツイッターオリエンタルラジオの写真集について、ちょっとだけざわざわしています。



オリラジ“究極の変態写真集” フェチ感たっぷりな同棲生活
http://www.cinematoday.jp/page/N0085323


オリエンタルラジオ“究極の変態写真集”発売、2人の同棲物語
http://natalie.mu/owarai/news/198284



こういう書き方をされたとき、同性同士が同棲してるのが変態なの?って思っちゃいいますよね。
店長はそう思いました。




写真家のツイートにもたくさんコメントが入っていました。
この書き方だと、同棲してることが変態だと言ってるように見えますから。
写真の内容だって、ただオリラジが仲良くしてるだけの写真ですし。

【オリラジ写真集】
一応の誤解のないように。

究極の変態=同性同士の同棲
という意味ではなく、
端的に言えば、青山=変態的な視点という意味なので、よろしくお願いいたします。

今まで、様々なテーマの写真集を撮影していますが、前提として、被写体の良さを引き出すことを考えています。

と、青山さんのツイートで弁解が載っています。
また出版元のKADOKAWAでも弁解のツイート(https://twitter.com/kadokawashoseki/status/765558083812589568)が載っています。

1)担当編集です。誤解も生まれているようですので明確にしておきたいのですが、
本書の製作において「同性どうし」“だから”「変態」という意識はみじんも有りません。
「変態」ということばは、「青山さんの写真表現」に依るものです。(続く)


2)これまでの作品に於いて「変態性」が大きな魅力となっている写真家に、
持ち味を十分に発揮してほしいと被写体が望んだことと、
「同性どうしの同棲」という写真集内での物語設定は独立の要素です。

その二つに「だから」という因果関係が見出されてしまうことは本意ではありません。(続く)


3)被写体に、これまでの作品の「変態性」を評価され撮影を望まれた
青山さんが今回「究極の変態写真集」を目指したこと(そう被写体が望んだこと)は、
被写体が「同性ふたり」であったことには関係ありません。

「同性どうしの同棲」は、ごく普通のありえた日常風景としての設定です。(続く)


4)同性どうしだろうが、異性どうしだろうが、どちらの性でもなかろうが、
素敵なふたりの関係性を青山さんらしく(「変態的に」)撮って欲しいと思います。

「同性どうし」であること自体が侮蔑の対象や忌避すべきもの、「異常」であるという考え方には、明確に異を唱えます。(以上、担当編集)


5)(すみません「以上」と書きましたが
そのうえで、「同性どうしの同棲」は、
ありえる日常、普通の風景として設定したにもかかわらず、
紹介の文脈で、製作上意図していない差別を発想してしまったかたがいること、
それにより傷ついたかたがいることは、申し訳なく思っております。(担当編集


青山裕企さんは『好きに変はない展』で写真を展示してたし、写真集『スクールガール・コンプレックス』を原案とした映画『スクールガール・コンプレックス―放送部篇―』や、メインビジュアルを撮った映画『思春期ごっこ』に関わってた人です。
同性愛をテーマにした作品に関わってきた人が、当事者の気持ちも考えずに「変態」という言葉を使ったのは正直ショックです。
まぁ作品はあまり好みじゃなかったので、作品に対するイメージが壊れたとかはないですけど。



うちのフォロワーさんが「例の青山さんの写真集って、同性愛がテーマなの?同性が同棲してるとは言っててもBL的関係とは言ってないような。」とつぶやいていて、確かに一理あると思って、ちょっと頭が冷えました。
恋人同士がテーマではないので、やっきになる必要もないんですよね。
ただ、「究極の変態写真集」の一言で冷静さを失い、頭に血が上る人がいるのも確かです。
他のフォロワーさんが「「変態写真家が撮るオリラジ」でよかったんやな、きっと。」とつぶやいていて、大きく頷きました。
変態写真家と言ってもらった方が納得できます。



言葉って難しいですよね。
間違えないよう気を付けていても、間違えてしまいます。