悪いことはしていない(永井するみ)
- 作者: 永井するみ
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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<あらすじ>
営業本部長・山之辺の秘書をしている穂波。臨時とはいえ、優秀な山之辺のもとで働くことにやりがいを感じ、充実した日々を送っていた。しかしある日、山之辺が会社を辞めて事業を立ち上げるという話を耳にする。山之辺にそのことを聞けないままでいた穂波の前から突然、親友の亜衣がいなくなってしまった。亜衣の失踪に山之辺が関わっているのだろうか。亜衣の部屋には、彼女の心のかけらのようにピスタチオナッツの殻が残されていた……。
以下ネタバレ
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失踪してしまった友人を追う『ピスタチオ・グリーン』と、謎のストーカー男に狙われる『デビル・ブラック』の2話収録。
ここで紹介されている時点で、前半の亜衣が失踪してしまった理由がネタバレになってしまってるんですよね。
まあオチが分かってるからこそ楽しめるというのもありますけど。
ちらちら見れるフラグ。
そして告白!
後半もなかなか良い展開です。
謎の男の存在に怯える穂波に対して、
亜衣の心配してるけど下心丸出しの感じが笑えました。
まあ気持ちはわかりますけど。
普通のOL穂波の周りで起きたちょっとした事件といった感じなので、百合度はあまり高くないです。
亜衣の出番は少ないですし。
というか、当の穂波が色んな男性に気持ちが揺れすぎなんですよ。
うーん、終わり方は百合エンドなんですが。
いいな、と穂波は思った。
自分のことを名前で呼んでくれて、いつも気にかけてくれる人がそばにいるというのは、本当にいいものだ。
穂波。
穂波。
耳に響いてくるのは、亜衣の声だ。
是非とも続編が出てほしい作品です。
このまま行けば絶対、穂波と亜衣は付き合うはずですから!ヽ(≧▽≦)/
落ち着け( ´д`)=〇)´ν゜)・;'。
「悪いことはしていない」って題名は、加害者のことじゃなく、
気付かずにいた、知らずにいた穂波のことでしょうね。
悪いことはしていない。
ただ、鈍感で無知だった穂波。
百合な場面にニマニマするのもいいですが、作品として先が気になる感じなので、おもしろいです。